ロハス・メディカルvol.137(2017年2月号)

ロハス・メディカル2017年2月号です。睡眠と免疫の関係、水晶体とオートファジー、体幹トレーニング、血管の傷みが分かる検査、亀田総合病院事件、小松秀樹、がん対策基本法の狙い、オプジーボの光と影9など


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2つの方向に進化していると表現するのが適切でしょう。細くなる方向への進化と、高画質を追求していく方向への進化です。 前者の代表が鼻から挿入するタイプの胃カメラで、これは確かに細く進化しています。 後者の画質を追及したタイプは、顕微鏡の号に続いて、消化器がんで苦しむ人を減らすための、内視鏡検査に関する当院の工夫をご紹介します。 内視鏡は、年を追うごとに細くなっていると思われている方が多いのですが、実際はような拡大観察機能が標準装備されており、数㎜のがんも発見できますが、先端の外径は必ずしも細径化してはいません。 早期発見という目的を踏まえると、今でも胃カメラ・大腸カメラは苦しい検査なのです。 そこで当院では、希望される方には鎮静剤を積極的に使用します。鎮静剤を使用することで、高画質のカメラでの検査を楽に受けていただくことができます。 また、多忙な方々も検査を受けやすいよう、祝日も外来診療および検査を行っています。前回ご紹介した、土日に内視鏡治療を行うようにした変更も同様の理由からです。平日の外来受診についても、初診の予約を取る必要がありません。 さらに従来の内視鏡検査以外のオプションも用意しています。 大腸カプセル内視鏡は東北で最も早く導入しました。また大腸が非常に長い方や癒着などでカメラの挿入が危険な方には大腸CT検査をお勧めしています。より良い内視鏡検査・治療を提供仙台厚生病院物語前 このような取り組みは患者さんからも好評で、県外からわざわざ受診していただくこともありますし、検査件数は日によっては100件近くになります。 私たちは、苦痛の少ない内視鏡検査、受ける機会の作りやすい内視鏡検査を提供することが、目標である「がんで苦しむ人を1人でも減らす」ことへの近道だと信じています。 このように当院では、数多くの検査や治療が行われるため、全国から医師が集まり、日々研鑽を積んでいます。早い段階でトップレベルの知識や技術に触れること、若いうちに実際に手を動かすことは医師の成長にとって非常に重要です。 本誌を見て当院に興味を覚えた医学生や医師の方は、ぜひ見学に来てください。お待ちしています。【広告】提供:仙台厚生病院やまおか・はじめ●2004年高知大学卒業。同大学附属病院、高知医療センターを経て、2013年より仙台厚生病院消化器内科。消化器内科医長山岡肇2第10回


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