ロハス・メディカルvol.137(2017年2月号)

ロハス・メディカル2017年2月号です。睡眠と免疫の関係、水晶体とオートファジー、体幹トレーニング、血管の傷みが分かる検査、亀田総合病院事件、小松秀樹、がん対策基本法の狙い、オプジーボの光と影9など


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査。血管内皮機能の状態を知ることができます。血管内皮細胞の機能障害は、動脈硬化の最も初期の段階で、可逆的でもあるため、予防や治療に直結することをお伝えしました(2016年12月号、WEBで電子書籍を読めます)。 実は、他にも動脈硬化の検査があり、メリット・デメリの方法の一つが、前々回ご紹介したFMD検そ血管の傷み具合を手軽に客観的に知ることはできないものでしょうか。実は、できるんです。血管の傷みは検査で分かる血管を守るットや向き不向きがあります。 「現在までのところ、心血管疾患の発症予測に関して最もエビデンスが蓄積し、有効性の認められている機能的動脈硬化指標が、PWV(脈波伝播速度)です」と話すのは、東京大学大学院医学系研究科公衆衛生学分野で、血管検査の研究に従事する岡本将輝医師です。 心臓の拍動(脈波)が動脈を伝わる速さは、血管の硬さを反映します。血管が硬く厚くなるほど、つまり弾力性が損なわれて血管が狭くなるほど、速くなるのです。 近年は、左右の上腕と両足首に取り付けたセンサー間の距離と、脈波の到達所要時間を、ベッドの上で仰向けにな10り計測する「上腕-足首間脈波伝播速度」(BAPWV)を用いるのが、簡便で的確な評価が下せるとして主流です。測定値からコンピューターでPWV値が算出(距離÷時間)されます。 「循環器病の診断と治療に関するガイドライン2013」によれば、国内の代表的な疫学研究である久山町研究やそ信頼度ならPWV


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