ロハス・メディカルvol.142(2017年7月号)

ロハス・メディカル2017年7月号です。「口から人生を豊かに」4回目は、喫煙の悪影響。加えて骨も弱くなるようです。品川女子学院の生徒さんたちによるvoice。梅村聡氏の対談相手は、江崎禎英・経産省ヘルスケア産業課長。保険医療に提供格差ほか。


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 まずお伝えしておきたいことは、病気のことを、無理に友だちに伝えなくても構わないということです。病気のことを言っていないと、友だちに隠し事をしているようで気まずくなり、徐々に疎遠になってしまうということもあるかもしれませんが、それは一番もったいないことです。友だちだからといって、お互いのすべてを知っているわけではありません。何かのきっかけがあった時や、伝えたいなと思った時に説明すれば良いのです。病気のことを、まだ伝えられる時期ではないと思ったら、その気持ちを大事にしてください。 その上で、友だちに病気のことを知ってもらいたいと思った時にどうするかを考えてみましょう。第一に、池崎さんのお話にあるように、相手が分かりやすいだろうと思う言葉で話すことです。これは、なかなか難しいことですが、人に伝えようとして初めて、自分も病気のことを知るのではないでしょうか。人に説明できないことというのは、実は自分も理解できていないことです。どんな風に説明しようか考えて、分からないところがあったら、ぜひ主治医に訊いてみてください。自分の病気のことを、よりよく知るチャンスにもなります。 また「人間関係は鏡」という言葉もその通りですね。病気のせいでできなかったことを、気まずく思う必要はありません。それはあなたのせいではないのですから。大切な友だちであれば、きっと分かってくれるはずです。もっと詳しいことや他の方法を知りたい方は、日本慢性疾患セルフマネジメント協会のWEBサイト(HTTP://WWW.J-CDSM.ORG/)をご覧いただき、同会のワークショップに参加してみてください。どんなことでも構いません、病気で悩んでいることをお寄せください。毎月一つの質問に、病気を持つ人が答えます。ご相談は、メールでINFO@LOHASMEDIA.CO.JP、もしくは郵便で〒107-0062 港区南青山2-2-15-616 『ロハス・メディカル』編集部までお送りください。匿名で結構ですが、年齢・性別・職業をお書きいただくと、より適したアドバイスをしやすくなります。LOHASMEDICALVIEWをできないんだよね、とか、皆が分かりやすいだろうと思うたとえを使って、できないことを説明することもありました。 難病という話から入ると、どうしてもシリアスになってしまいますし、難しい病名で引かれてしまっても嫌ですから。 一度説明してしまうと、私がどんな症状を持っているのか分かってもらえて、机を動かすとか、荷物を持ち上げるとか、私ができないことを友だちに頼みやすくなりました。 中には、他の人に何かを頼む時、申し訳なく思ってしまう人もいることでしょう。私も気が引けてしまう時はありますし、最初の頃は友だちに「大丈夫」とばかり言っていました。でも、自分の経験で言えば、逆に自分が友だちを助けてあげられた時、友だちが喜んでくれて良かったなと思うので、友だちも同じように思ってくれるんじゃないかと考えています。私が頼む方がやや多くなってしまいますが、そこはお互い様ですよね。 あと、体調を崩して、会う約束を直前に断ってしまうこともあります。それが続くと気まずくなりますよね。でも、ある時に思ったのは、自分が気まずいと思っていると、相手も気まずく思うんじゃないかということです。人間関係は鏡ですから。友だちに「病気だから、あまり誘わない方が良いのかな」なんて思われたら嫌なので「か弱いけど(笑)、本当に飲むのは好きだから、また誘ってね」とか「次はあの店に行きたい!」なんて言って、また誘ってもらえるようにしています。私は、友だちと一緒に楽しくやっているのが、何より好きですから。19あなたの悩みをお寄せください。


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