ロハス・メディカルvol.110(2014年11月号)

『ロハス・メディカル』2014年11月号。寝たきり予防にフレイル予防、呼吸同期照射、交代勤務と睡眠、脂質を摂り過ぎると酸化、がんと慢性炎症の関係、即席ラーメンで女性はメタボ危機、アドバンス・ケア・プランニングほか


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1カ月ごとに毎日のウォーキングの歩数を1割づつ増やすと…1カ月後歩歩歩歩歩歩2カ月後3カ月後4カ月後12カ月後サルコペニア筋肉量が減り、筋力か身体機能が落ちる状態エネルギー消費量フレイルの悪循環5,0005,5006,0506,6557,32115,692低下食欲・摂取量低栄養疲労基礎代謝低下活力低下身体機能(歩行速度)低下筋力低下活動度低下低下どんどん衰えていく悪循環になり、容易なきっかけで取り返しのつかないことになります。 図に書かれている「サルコペニア」という言葉を見慣れないと思いますが、筋肉量が減って筋力か身体機能が落ちている状態を指します。フレイルの中核を占める状態です。このシリーズの中で、おいおい説明していきます。 悪循環を注意深く見ていただくと、活動度の低下と食欲・摂取量の低下があることに気づくと思います。運動しない、ロクな食事をしないということです。ここに関しては、本人の行動次第で変えることができます。 そして、この循環は絶対に図に書かれた方向へ回るというものではなく、本人の努力次第では逆に回すことも十分に可能です。 たとえ、どんなに高齢であっても、適切に運動すれば筋肉は増え、筋力も上がります。ただし、筋肉の材料が体の中に欠乏していると、せっかくの運動がムダどころか毒になる可能性すらあります。ですから食事も大切です。 御託は分かったから、どんな運動をしたらよくて、どんなものを食べたらよいのか、早く教えろと思っているでしょうか。とたびフレイルの状態になると、図のように、ひ崖っぷちで悪循環それがフレイルLOHASMEDICAL


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