ロハス・メディカルvol.110(2014年11月号)

『ロハス・メディカル』2014年11月号。寝たきり予防にフレイル予防、呼吸同期照射、交代勤務と睡眠、脂質を摂り過ぎると酸化、がんと慢性炎症の関係、即席ラーメンで女性はメタボ危機、アドバンス・ケア・プランニングほか


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010203040(%)MIR-124A-31234高メチル化多発者の割合低メチル化リスク診断や治療に生かすべて1個見つかるかどうかという割合なのに対して、メチル化異常の割合は、細胞を少し採ってDNA100分子について試薬で調べるだけで分かります。このため、メチル化異常の割合を調べて、がんになりやすい状態の人を見つけられるのではないか、と世界中でリスク診断法の開発が進んでいます。 牛島分野長たちも現在、ピロリ菌を除菌した後の胃粘膜のメチル化異常割合から、胃がん発症リスクを予測するシステムの開発に取り組んでいます。 「予測」という意味では、抗がん剤が効くかどうか、DNAメチル化で測れるがんもあります。 脳腫瘍の一種である悪性神しん経けいこうしゅ膠腫(悪性グリオーマ)では、テモゾロマイドという抗がん剤の効果が、ある遺伝子の働きで消されてしまうことが知られていました。しかし、この遺伝子にDNAメチル化が起きている場合は、テモゾロマイドが効くのです。テモゾロマイドを投与して効果を期待できるかどうか、DNAメチル化の有無を調べて判断できるというわけです。 DNAメチル化異常をターゲットとした「脱メチル化薬」も、既に血液がんで使われています。伝子の突然変異はDNAを1千∼10万分子調脱メチル化薬遺図・グラフ共に牛島分野長提供色々な遺伝子にDNAメチル化異常が蓄積(イメージ)内視鏡による胃粘膜下層剥離化手術後の胃がん多発予測LOHASMEDICAL


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