ロハス・メディカルvol.110(2014年11月号)

『ロハス・メディカル』2014年11月号。寝たきり予防にフレイル予防、呼吸同期照射、交代勤務と睡眠、脂質を摂り過ぎると酸化、がんと慢性炎症の関係、即席ラーメンで女性はメタボ危機、アドバンス・ケア・プランニングほか


>> P.25

25LOHASMEDICAL第41回ナビタスクリニック理事長久住英二くすみ・えいじ●1999年、新潟大学医学部卒業。虎の門病院に勤務した後、東大医科研先端医療社会コミュニケーションシステム部門に所属、2008年6月、立川駅の駅ビル「エキュート立川」で開業。内閣府の規制・制度改革仕分け人でもあった。月から、小児への水痘ワクチンと高齢者への肺炎球菌ワクチンが、定期接種に加わりました。 定期接種のワクチンが増えるのは本来喜ばしいことのはずですが、残念ながら、何のためにワクチンを接種するのか、きちんと考えてワクチンの接種方法や種類を決めているのだろうかと苦言を呈さざるを得ません。 まず、水痘ワクチンは、本来2回打つべきものなのに、生後36カ月∼60カ月の小児に対しては経過措置の1回のみしか打ちません。免疫の十分に着かない小児が大量に残ってしまう恐れがあります。 また、肺炎球菌ワクチンは、定期接種の対象となったポリサッカライドワクチン(ニューモバックス)の免疫原性が低いため、効果を疑問視されています。何しろ添付文書に「高齢者又は免疫能の低下している患者においてすべての肺炎あるいは肺炎球菌性肺炎に対する効果は一貫して示されていない」と書いてあるくらいです。 米国では、効果のより高いタンパク結合ワクチン(プレベナー)が推奨され始めています。我が国でも既にプレベナーが承認されているのに、なぜわざわざ効かないかもしれない方を定期接種で用いるのでしょう。 税金を使ってやることなので、目的が正しいだけでは十分でなく、費用対効果を高めることも不可欠のはずです。よりよい予防接種制度を作り上げていくためにも、今回は誰が一体どういう根拠に基づいて決定をくだしたのか、明らかにしてほしいものだと思います。10VOL.1112014年12月号予告©ロハスメディア2013(無断転載禁止)〒107-0062東京都港区南青山2-2-15 ウイン青山616 株式会社ロハスメディア内 ☎03-5771-0073「ロハス・メディカル」編集部:ARTDIRECTION&DESIGN:HOSOYAMADADESIGNOFFICEPRINTEDINJAPAN 株式会社テンプリント読みやすい大きな活字。購読・登録でTポイントたまります。HTTP://MAINICHI.JP/お問い合わせは0120-460-012毎日新聞はロハス・メディカルを応援します!過去の特集はWEBで!!寝たきり予防続きますHTTP://LOHASMEDICAL.JP32頁版本誌を、毎月1冊1年間2500円(税・送料込み)、毎月5冊1年間5000円(税・送料込み)で定期購読できます。郵便振替 00150-7-668818 (株)ロハスメディア振替用紙の記入欄に、住所・氏名・電話番号を忘れず書いて、ご入金ください。WEBサイトからもご注文を承っています。ロハス(LOHAS)は、LIFESTYLESOFHEALTHANDSUSTAINABILITYの頭文字からできた言葉です。直訳すると「健康的で持続可能な生活様式」となります。定期購読できます。LOHASMEDICALVOICE


<< | < | > | >>