ロハス・メディカルvol.112(2015年1月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2015年1月号です。


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副作用には先手を副作用への対策も重要です。 3大オピオイドでは副作用も似通っていて、主に吐き気、眠気、便秘の3つが問題になります。一般に、モルヒネと比べればオキシコドンのほうがやや軽く、フェンタニルはさらに軽くて済みます。  ですから、もしモルヒネやオキシコドンで吐き気等がつらい場合は、フェンタニルに切り替えること(オピオイド・スイッチあるいはオピオイド・ローテーションと言います)も、副作用回避の一つの手です。副作用がつらい場合は、医師に相談してみてください。 それ以外には、今のところ対症療法による予防策を講じる他はありません。  吐き気には吐き気止め薬が処方されますが、それにも種類があって、合う・合わないがあるようです。効かないと感じたら医師に伝えましょう。 眠気にもかつてよく使われた薬があったのが、乱用問題が起きて処方に規制がかかるようになりました。下山教授によれば、「眠気自体、痛くて眠れない状態が解消された結果かもしれないので、とりあえずは様子を見ることにしている」とのことです。    吐き気や眠気に比べ、便秘はなかなか深刻さが想像できないかもしれませんが、侮ってはいけません。自然には解消されずにずっと続いてしまうことが多く、進行すると腹部膨満や腹痛、吐き気などにん本体の治療や疼痛治療の中断を避けるため、現在は対症療法便秘は根本的回避へがオピオイド・スイッチの例困っている症状・状況変更前変更後幻覚やせん妄が強いモルヒネフェンタニル便秘吐き気が強いモルヒネ内服フェンタニル・パッチ呼吸が苦しいオキシコドンフェンタニルモルヒネ腎機能肝機能が悪化モルヒネオキシコドンLOHASMEDICAL


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