ロハス・メディカルvol.116(2015年5月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2015年5月号です。


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いると推計されています。そのうち相当数が、ちょっとした転倒によるものです。 大腿骨を折ると手術が必要になり、しかも転倒のような軽い衝撃で骨折する人は既に骨の質が悪いので、なかなか治りません。治らなければ立って動けず、当然のことながら筋肉が衰えて、フレイル※が国では、年間約19万人が大腿骨を骨折して我寝たきりにつながる要介護原因の第4位が、転倒・骨折です。若いうちなら必ずしも連動しない転倒と骨折とが高率で結び付いてしまうのは、自覚症状のないまま進む骨粗そしょう鬆症のせいです。7背が縮んだ?骨粗鬆症かも寝たきりを遠ざける運動と栄養の悪循環まっしぐらです。極めて高い確率で寝たきりになってしまいます。 転ばなきゃいいんだろうと思っているかもしれませんが、生まれてから一度も転んだことがない人はいないと思います。この先、死ぬまでに一度も転ばないという確信がある人もいないと思います。 よって、転ばないよう気をつけるのと同時に、転んだく※フレイル:高齢になって筋力や活力が衰えた段階。高齢者の多くは、フレイルの段階を経て、要介護状態になるので、早期発見をして対処することが大切と言われています。英語ではFRAILTY(フレイルティ)ですが、日本老年医学会では「フレイル」と呼ぶことを提唱しています。8LOHASMEDICAL


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