ロハス・メディカルvol.116(2015年5月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2015年5月号です。


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ているのです。 ハーバード大のリチャード・ランガム教授が1999年に発表した論文によれば、初めて人類が加熱調理をマスターしたのは約190万年前。加熱調理という手法を獲得し、脂質の割合が高い植物の種子などから、より多くの栄養素を吸収できるようになりました。 これによって人類の脳や体は大きく進化・発達することになり、その痕跡が化石にも残っていると言います。咀そしゃく嚼に要する労力・時間が減って歯が小さくなりました。消化の時間が短くて済むようになって腸が短くなりました。長距離を走れるようになったのもこの頃と考えられています。 また、男女の体格差も縮まりました。このことからランガム教授は、男女の配偶システムにも加熱調理が関与していると仮説を立てています。加熱調理により食べ物を保存できるようになり、一方で盗まれる心配が増えました。それを防ぐのに、女性は性的魅力を利用して特定の男性との結び付きを強化し、女性も栄養を効率よく摂れるようになったというのです。面白いですね。 ということで今回は高橋典子さんに、木の実を加熱調理する「ナッツ&フルーツグラノーラ」をつくっていただきました。小麦全粒粉60Gオートミール90Gナッツ類合わせて70G程度……アーモンド、くるみ、かぼちゃの種、ココナッツなどメープルシロップ大さじ4米油大さじ4……なければ普通のサラダ油で可ドライフルーツ合わせて50G程度……あんず、クランベリー、いちじく、バナナチップなどナッツ&フルーツグラノーラ作成:料理研究家高橋典子HTTP://WWW.NONNONCOOKING.COM/LOHASMEDICALVIEWヨーグルトにかけて朝食にいただいたり、ちょっとお腹がすいた時のおやつにつまんだり、グラノーラは常備しておくととても便利です。オーブンを160℃に予熱する。オーブンから出したら、刻んだドライフルーツを全体に混ぜ、冷めたら、保存用のビンなどに入れる。ボウルに、オートミール、小麦全粒粉、ナッツ、メープルシロップ、米油を入れ、へらで全体をよく混ぜ合わせ、オーブンペーパーを敷いた天板に載せて、表面を平らにならす。ナッツとドライフルーツは大きなもの(アーモンドやくるみ、いちじくやあんずなど)は5MM角に刻み、別にしておく。160℃のオーブンで15分焼き、一度出して、全体を混ぜてから、再度表面を平らにならして、160℃でさらに7分(色がかなり濃くなってきたら、時間より前でも出す)焼く。材料(オーブン天板40×30CM1枚分)作り方13245


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