ロハス・メディカルvol.117(2015年6月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2015年6月号です。


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光主時計食事の間隔やタイミング栄養血中の脂質代謝リズム脂質合成熱産生※1食事内容による影響※2食事時間による影響バランスの良い規則正しい食事偏った不規則な食事不調和調和リズムが強まるリズムが弱まるメタボリックシンドローム健康61812246181224末梢時計(ほとんどの細胞)6181224618122461812246181224カフェイン高脂肪食朝食抜き・夜食※1※1※2LOHASMEDICALVIEWて、体内時計に混乱が起きると、一体何が起きるのでしょう。 実験で、マウスのBMAL1などの時計遺伝子を欠損させて体内時計を混乱させたところ、食事のリズムが崩れ、通常は食べない時間帯にも食べ続けました。その結果、肥満や脂質異常、高血糖、脂肪肝などを合併し、メタボリックシンドロームに至ることが観察されました。 血中成分を調べると、脂肪細胞から放出される「レプチン」というタンパク質と中性脂肪の値が上昇していました。別の同様の実験では、血中インスリン値の低下も見られました。 レプチンは通常、脳に満腹体内時計が乱れると太るさ信号を伝えて食欲を抑える働きを担っていますが、出続けていると脳の反応が鈍くなり、食べ過ぎてしまいます。また、インスリンが足りないと細胞は血中のエネルギーをうまく取り込めず飢餓状態になり、いくら食べても満足できず、これまた食べ過ぎを招きます。 「朝食時差ボケ」では、これと同じ状況になっている可能性があります。実際、朝食図4体内時計の調和を乱すとメタボになる図3体内時計の仕組み


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