ロハス・メディカルvol.117(2015年6月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2015年6月号です。


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にご紹介したように、寝たきりになる原因とほぼ同じだろうと考えられている要介護になる原因は、1位が脳卒中、2位が認知症です。 その二つのリスクを明確に高くするのが、生活習慣病である2型糖尿病(免疫の働きを悪くすることから、がんのリスクも上げます)。の特集の1回目(WEBで電子書籍を読めます)こ寝たきりを遠ざけるため、栄養を摂って運動し、筋肉を増やしましょうという話を続けてきました。今回は、知られざる筋肉の働きをご紹介します。8筋肉バンザイ百薬の長かも寝たきりを遠ざける運動と栄養えることが知られています。このため2型糖尿病の予防や改善に運動が推奨されています。 長く、糖の取り込みを細胞筋肉に異変が起きた状態と捉えることも可能です。 そして、2型糖尿病の人たちが運動をすると、筋細胞の糖取り込みは増に起こさせるには、インスリンが必要と考えられてきました。ところが近年、たとえインスリンがなくても、運動するだけで筋肉細胞は糖を取り インスリンに対する細胞の反応(インスリン感受性と呼びます)が悪くなり、大量のインスリン分泌を強いられた膵臓が弱って充分に分泌できなくなり、結果的に血液中にブドウ糖(血糖)の多い状態が常態化、最終的に血中の余分な糖が様々なトラブルをひき起こします。正常時には血糖の7割以上は筋肉に取り込まれますので、2型糖尿病はインスリンと異なる経路


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