ロハス・メディカルvol.117(2015年6月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2015年6月号です。


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な理想体型像を抱き、食事を抜いたり偏食したりと間違ったダイエット方法による減量を続けることが、まま見られます。家族の間でのコミュニケーションが欠けていると、食べるのを拒否したり、偏った食事に走ったりすることで、反抗と不満の感情を示す場合もあります。ひいては拒食症などの摂食障害に陥ります。 こう見てくると、この問題は食事をどうこうしただけで済むものではないのかもしれません。既に貧血の症状が見られる人は、鉄剤による治療が必要でしょう。その判断と経過観察のため、必ず医師に相談してください。 それでもあえて、貧血にならないための基本は、やはり日頃の食事だということを強調したいと思います。肉、レバーや魚に含まれるヘム鉄は、海藻・豆類・野菜や果物に含まれる非ヘム鉄より、体に吸収されやすいです。また、例えば柑橘類や野菜に含まれるビタミンCは吸収を促進し、炭酸飲料やお茶、コーヒー、牛乳の過剰摂取は吸収を妨げます。 そんなわけで、今回は高橋典子さんに「塩豚」を作っていただきました。ヘム鉄補給にどうぞ!豚もも肉・ばら肉(塊肉)600G∼1KG天然塩適量(片手に乗る程度)付け合せのゴーヤー1本三杯酢(酢:砂糖:しょうゆ=3:2:1)しょうゆ、カラシ塩豚作成:料理研究家 高橋典子 HTTP://WWW.NONNONCOOKING.COM/LOHASMEDICALVIEW豚肉は塩をしておけば茹でる前でも冷蔵庫で5日程度は保つ。茹でた後は、チャンプルーやジューシー(炊き込みご飯)など、様々な料理に応用できるので、大変便利。茹で汁は捨てずに、野菜を加えて、スープにするとよい。豚の塊肉は、全体に塩をたっぷりすり込む。バットに入れ、上から板などを乗せて重石をして、できれば冷蔵庫で一晩置く。付け合せのゴーヤーは、半分に切り、種と綿をスプーンで丁寧に取り、極薄切りにして、さっと熱湯をくぐらせ、氷水に取ってしゃきっとさせ、水気を絞って、三杯酢であえて添える。カラシ醤油を付けていただく。鍋にたっぷりの水を入れて火にかけ、ぬるま湯程度になったら、豚肉を入れ弱火のまま80℃程度に温度を保ち(ぐらぐらと沸騰させない)、静かに30∼40分程度茹でる。1で出てきた水は捨て、再び塩をこすりつけて、しばらく置く。再度出てきた水も捨てる。茹で汁に浸けておいたままで40℃位まで冷めてきたら、肉を取り出し、薄切りにして、大皿に1枚ずつ並べる。材料作り方132456


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