ロハス・メディカルvol.118(2015年7月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2015年7月号です。


>> P.15

 つらいかどうかの主観だけだと頼りなく感じるという方は、心拍数から活動強度を推計する方法はいかがでしょう。必要な情報は、安静時の1分あたり心拍数と年齢だけで、あとは活動を行った直後に心拍数を測ってみてください。計算して出て来る指数が70より大きいようなら「やり過ぎ」の可能性があります。 〜54楽にできる55〜69ややきつい70〜きつい安静時の心拍数(Y)活動直後の心拍数(Z)推定最大心拍数(X)=220-年齢100×(Z-Y)X-Y=運動強度を示す指数つらくない程度立ったまま取材に応じる宮地元彦部長場合には、「ひょっとすると軽い筋トレをするだけでも上限近い強度になっているかもしれません」と宮地部長。焦らず慌てず、気持ち良いという実感を得られる程度にしておきましょう。 なお1日あたり余計に10分を、1回にまとめて消化する必要は全くなく、何かのついでに細切れでOKです。週末に1時間まとめて動くというのでも構いません。やる活動も、好きなことで構わないそうです。 できそうですよね?※フレイル:高齢になって筋力や活力が衰えた段階。高齢者の多くは、フレイルの段階を経て、要介護状態になるので、早期発見をして対処することが大切と言われています。英語ではFRAILTY(フレイルティ)ですが、日本老年医学会では「フレイル」と呼ぶことを提唱しています。


<< | < | > | >>