ロハス・メディカルvol.119(2015年8月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2015年8月号です。


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00(日)(年)東京(日)10203010203040506019652013197019751980198519901995200020052010大坂熱帯夜(1日の最低気温が25℃以上)の日数猛暑日(1日の最高気温が35℃以上)の日数LOHASMEDICALVIEWは冷房なんかなくても、風を通すだけで平気だった、と言いたい方もいるでしょう。でも残念ながら、温暖化が進行しています。 気象庁の気候変動監視レポート2013によれば、気温35℃以上の猛暑日や25℃以上の熱帯夜が年を追うごとに増加しています(下図)。夜でさえ、通風だけでは足りないほど暑くなっているのです。実際2010年以降、熱中症での救急搬送者数は急増しています。 また、マンションなどの集合住宅では、保安上やプライバシーの問題から、通風に必要な開口部を思うように得られないことも多いようです。 そのため、どうしても冷房(エアコン)に活躍してもらう必要が出てきます。 節電を心がけている方も多遮光と断熱、そして少しの冷房昔いとは思いますが、実は外気から4〜6度程度下げる(それで体の負担は極めて軽くなります)だけなら、その消費エネルギーは、冬に体の負担を軽くするのに必要な室温まで上げる暖房で使うエネルギーの1割ほど(関東の場合)に過ぎません。 体調を崩して救急車で運ばれたら、その過程で大量のエネルギーが使われます。お金だってかかります。どちらが賢いかは、考えるまでもないことではないでしょうか。 なお、冷房を使わず除湿にするという方、それこそ電気の無駄遣いかもしれません。最近のエアコンの除湿機能は、「温度を下げずに湿気を取りたい」という人の希望に応えるため、装置内に取り込んだ空気を冷やして水分を取り出した後、わざわざ再び少し温出典:気象庁(HTTP://WWW.DATA.JMA.GO.JP/)東京・大阪の年間熱帯夜日数と猛暑日日数の推移


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