120号(2015年9月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2015年9月号です。


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3第段階4第段階身体面のフレイル期重度フレイル期咬合力低下舌運動の力低下食べる量低下摂食嚥下障害咀嚼機能不全サルコペニアロコモティブシンドローム低栄養代謝量低下フレイル要介護運動・栄養障害品を噛める高齢者は、そうでない高齢者と比較して、健康余命が3年近く長いという研究は、既に10年前に日本で報告されています。 また、国立長寿医療研究センターの渡邊裕・口腔感染制御研究室長が、愛知県大府市で高齢者約5000人を対象に調査し解析した結果、これまで知られていたフレイルの危険因子の影響をすべて除外したとしても、口の機能(咬合圧、咬筋厚、カ・カ・カ・カ・カ・カ⁝⁝)の衰えがあると、フレイルになるリスクは高いことが分かりました。は、さきいか・たくあんなど歯応えのある食ドミノ倒しになるも復活するも本人次第実 飯島准教授たちは、全身の衰えが図のように4段階で進展していくとの仮説を持っています。 これまでの記事で何度も説明してきた「フレイル」は第3段階で、「オーラル・フレイル」は、その前の第2段階という位置づけです。 ご覧いただくと分かるように、さらに前段階として、社会性が低下することや、意欲の低下、口腔への関心の低下から歯を失うことのように、衰えとは直接関連づけて考え8LOHASMEDICAL


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