120号(2015年9月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2015年9月号です。


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栄養(食/歯科口腔)から見た虚弱型フロー(案)口腔機能心身機能1第段階2第段階社会性/心のフレイル期栄養面のフレイル期生活の場が狭まる活動量低下精神(意欲低下)心理(うつ)口腔リテラシー低下(口腔への関心度)歯周病・齲蝕歯の喪失滑舌低下食べこぼし・わずかのむせ噛めない食品増加回復する機能もありますQOL(口腔・全身)・日常生活機能が下がる疾患や薬は増える(多病・多剤)食欲低下食品多様性低下オーラル・フレイル国立長寿医療研究センター口腔感染制御研究室長飯島勝矢、鈴木隆雄ら.平成25年度老人保健健康増進等事業「食(栄養)および口腔機能に着目した加齢症候群の概念の確立と介護予防(虚弱化予防)から要介護状態に至る口腔ケアの包括的対策の構築に関する研究」報告書の図を一部改変東京大学高齢社会総合研究機構准教授渡邊裕てこられなかった項目が並んでいます。 その段階で気づいて本人が変わらないと、ドミノ倒しのように悪循環が発生するのだそうです。 一方で図の矢印の向きにも示されているように、第3段階までは本人が気づいて行動変容できれば1段上の状態へ戻せると考えられています。 ということで、冒頭の3項目に当てはまった方、まずは何が原因で機能が落ちてきたのか歯科医に相談のうえ、悪循環を食い止めるべく生活を改善してみませんか? 善は急げ、です。飯島勝矢


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