ロハス・メディカルvol.121(2015年10月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2015年10月号です。


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その他依願退職罹患前と同じ53.0%15.0%転職12.0%休職3.0%希望しない異動1.0%16.0%N=100◯病気休職の後復帰◯無職から父の死後不労所得を得る地主に◯乳がん罹患時は無職で退院後就職◯派遣先で正社員採用になった◯一日の就労時間を減らしてもらった◯自営で廃業した◯退職促進があった◯非常勤講師がん医療を拓く就労リングで社会復帰に自信働きながら治療を続けるがん患者は、医師にも会社にも相談できない悩みを抱えがち。就労の専門家を交えた新しいグループ療法「就労リング」と、それで自信を取り戻す患者が広がりつつあります。1人は、20〜64歳の就労可能年齢です。2010年の同省調査では、男性14・4万人、女性18・1万人の計32・5万人が、通院してがん治療を行いながら仕事を続けています。 とはいえ、治療と仕事の両立は、そう簡単なことではありません。実際、厚労省がん臨床研究事業研究班(2 0 12〜2013年度)の調査では、がんと診断された後、同じ職場で働き続けている53%、依願退職15%、転職12%でした。希望しない異動を余儀なくされた人もいます(図)。 復職支援制度のある大企業では、時短労働を含む復職率が8割超、フルタイムでの復帰が6割を超えるとの調査もある一方、中小企業では職場環境や相談体制の整備が追いついていないのです。 こうした状況の中で2 0 1生労働省の資料によれば、がん患者の3人に厚26乳がん罹患後の就労状況の変化4


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