ロハス・メディカルvol.121(2015年10月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2015年10月号です。


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身体心社会性子書籍を読めます)で、フレイルかどうかを判定する際、国際的にはCHS基準(左表上)というものがあるけれども、我が国では介護予防の基本チェックリスト(左表下)などを代わりに使うことがあり、良い相関が見られるということを説明しました。 この二つの基準を比べてみると、CHS基準がもっぱらの連載の2回目(通巻111号、WEBで電こ社会との交流が少ない人は、衰えやすいことが分かってきました。また、フレイル※の人は、そうでない人より、医療費や介護費が年55万円余計にかかるという研究結果も出ています。12孤立は衰弱を招く衰弱は高くつく寝たきりを遠ざける運動と栄養身体的な現象を記述しているのに対して、基本チェックリストは社会参加の度合いや心の健康、物忘れ、閉じこもりなどを幅広く問います。 要素はかなり違うにもかかわらず二つに良い相関が見られるという一見不思議なことが起きるのは、フレイルが、下図のように身体、心、社会的つながりの3要素で構成されていて、それぞれ相互に影響し合っているから、と理解12フレイルの3側面


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