ロハス・メディカルvol.122(2015年11月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2015年11月号です。


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【広告】口の中で強力な制菌効果を発揮する成分がユーカリから発見され、それを配合したガムは口内環境健全化に役立ちそうだという研究結果が出てきました。ユーカリ抽出物配合ガム歯周の炎症・出血を抑制本人が歯を失う最も大きな原因である歯周病、実は細菌による感染症です。ギネスブックに「人類史上最も感染者の多い感染症」として載っているほど身近で、日本人でも35歳を超えると8割以上の人に見られます。 ある段階以降の歯周病では、歯茎に炎症が起きて出血しやすくなることは、ご存じと思います。実は、歯周病菌が激しく増殖するには鉄が欠かせず、血の中には鉄が含まれるため、出血するようになると一気に感染が拡大し、急速に状態が悪くなります。しかも歯周病菌や作り出された毒性物質は、出血元となっている傷から血管へ入って全身を巡り、動脈硬化の原因になったり、糖尿病を悪化させたり、認知症を悪化させたりします。そしてこのことが、さらに歯周病を悪化させるという悪循環になります。 出血に気づいた段階ですぐ手を打つか、放置するかで雲泥の差が出るのです。 歯周病菌は歯垢に棲んでいます。そしてタチの特に悪いPG菌は、一度感染してしまったら最後、歯を全部抜いてしまわない限り、口から排除することができません。 このため歯周病対策としては、歯や歯間、歯と歯茎の境目に付いた歯垢をブラッシングなどで毎日丁寧に取り除くしかありません(セルフケア)。そして、年数回は、歯科医に専門的なケア(プロフェッショナルケア)を受ける必要があります。 歯周病が悪化して歯がなくなってしまったり、他の病気になったりすることを考えたら、念入りにケアした方が良いに決まっています。しかし、忙しい人にとっては、なかなかハードルの高い話でもあるのです。 もし、PG菌などの増殖を抑制する物質があったなら、セルフケアが効果的になることは間違いありません。そんな物質はないものか、とロッテ中央研究所の大澤謙二・基礎研究部部長は、若い頃から様々な天然素材を探索、ついにユーカリの葉から、強力な制菌作用を持つ「マクロカルパール」という物質を発見しました。臨床研究の結果を発表する永田准教授日4自力+専門家のケアユーカリから制菌物質


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