ロハス・メディカルvol.123(2015年12月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2015年12月号です。


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緩和するための薬、はたまたその⁝⁝という具合に、医療機関を受診すると1カ所から何種類かの薬を処方されることは珍しくありません。薬同士の相互作用をきちんと説明できる間はともかく、1種類増えるごとに、その相互関係はどんどん複雑になり、起こ的の効果を得るための薬、その薬の副作用を目この連載で、寝たきりにつながる悪循環としてご紹介を続けている「フレイル」。その一つの原因に、ポリファーマシー(多くの薬を飲み過ぎ)があります。特に複数の医療機関、診療科を受診している場合は要注意です。14薬飲み過ぎてないポリファーマシー寝たきりを遠ざける運動と栄養る副作用も予測できなくなっていきます。 「飲んでいる薬が5〜6種類を超えると、有意に転倒が起きやすくなります。また、向精神薬や抗コリン作用のある薬の重複が認知機能低下につながる、という論文があります」と、日本老年医学会で『高齢者の安全な薬物療法ガイドライン』の取りまとめを※フレイル:高齢になって筋力や活力が衰えた段階。高齢者の多くは、フレイルの段階を経て、要介護状態になるので、早期発見をして対処することが大切と言われています。英語ではFRAILTY(フレイルティ)ですが、日本老年医学会では「フレイル」と呼ぶことを提唱しています。10


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