ロハス・メディカルvol.123(2015年12月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2015年12月号です。


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2014年度改定で、初診料のうち12点(120円)、再診料のうち3点(30円)は消費税増税の補填分ということになっているので、患者や保険者は少なくとも、その分だけは確実に消費税を負担している。ただ患者に消費税を負担したという意識はないし、まして医療機関を受診しない健康保険の組合員は医療の消費税を負担していることなど夢にも思わない。 つまり実は今の状態でも、医療には消費税がかかっているのです。払っている方に自覚がなく、誰がいくら払っているのか分からない分だけ、むしろタチが悪いかもしれません。こんな仕組みを後生大事に守る意義、あるでしょうか。 読者の皆さんは、一般の国民よりも、高度医療機関が潰れてしまった時に困る可能性は高いと思います。積極的に投資する病院が壊れていくのを黙って見ているのか、応援するため声を挙げるのか、考えてみていただけるでしょうか。あまり時間的な猶予は、ありません。もし後者なら身の周りにいる健康な人たちにも、この消費税の問題を説明していただけたら幸いです。その説明の資料として、この記事が役に立つことを願っています。医療での消費税の流れ患者医療機関?円官厚生労働省保険者仕入れ先?円??円消費税総額診療報酬への上乗せ診療報酬への上乗せX円保険料の一部消費税総額X円※となっているのは、正確な金額が分からないためX円?23


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