ロハス・メディカルvol.124(2016年1月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2016年1月号です。


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胃の中で胃酸が亜硝酸塩をニトロソアミンに変えることが分かっており、マウスなどの動物実験の結果、ニトロソアミンは大腸がんを起こすことが示されています。 また、肉を高温で焼くと、ヘテロサイクリックアミンと多環芳香族炭化水素(PAH)と呼ばれる物質が形成されます。ヘテロサイクリックアミンやPAHは、突然変異誘発性、つまりDNAの変化をひき起こして、がんのリスクを増加させる物質です。 では、私たちは肉を食べない方がよいのでしょうか? 実は今回のような報告は、IARCが初めてではありません。米国がん研究協会と世界がん研究基金も既に同様の見解を示しており、赤身肉は週500G未満、加工肉の摂取は少なくするよう推奨しています。つまり絶対に食べてはいけないという話ではないのです。特に赤身肉は、質の良いタンパク質、ビタミンB群、鉄および亜鉛などの重要な微量栄養素が含まれています。つまり、節度を守って食べれば、バランスの良い健康的な食事の一部になります。 ただ多くの専門家は、赤身肉や加工肉は控えめにして、野菜や果物、全粒穀物、魚介類、豆類やナッツを摂取するよう推奨しています。この機会に食生活を見直してみましょう。ということで、高橋典子さんには、最低限の肉しか使わなくても大変な満腹感を得られる「おからのキッシュ」を作っていただきました。皮おからパウダー 10G……40㎖の水で溶いておく薄力粉 50G塩 小さじ1/2オリーブオイル 50㎖中身ほうれん草 80Gきのこ 1/3パック玉ねぎ 中1/2個ベーコン 3枚バター 10Gこしょう 適宜アパレイユ生おから 50G卵 2個牛乳 100㎖生クリーム 100㎖ナツメグ 小1おからのキッシュ作成:料理研究家 高橋典子HTTP://WWW.NONNONCOOKING.COM/LOHASMEDICALVIEW皮を作る。ボウルに薄力粉、水に溶かしたおからパウダー、塩、オリーブオイルをすべて入れて、へらで混ぜ、一まとまりになったら、ラップで包んで1時間程度冷蔵庫で寝かせる。タルト型は、内側に薄くバターを塗り、薄力粉(分量外、小1程度)を振り、余計な粉をパンパンと落として、冷蔵庫に入れて冷やしておく。1の生地を包んでいたラップを下に敷いて台に置き、生地の上に大きめに切ったラップを乗せ、その上から、上下からラップで生地をはさむようにして、めん棒で2㎜程度の厚さに延ばす。タルト型の高さもカバーできるほど、大きな円形に延ばしたら、上に乗せたラップを外し、タルト型を逆さにして、生地の中央にのせ、下に敷いておいた生地をラップごとひっくり返し、生地を型にしっかりと敷き込みラップをはがす。ほうれん草ときのこは2㎝程度のざく切り、玉ねぎは長さ2㎝程度の薄切りに、ベーコンは5㎜幅に切り、フライパンでバターで炒め、こしょうを振り、冷ましておく。3の型に4の野菜類を均一にいれ、上から5を流し込み、210℃に予熱したオーブンで25分程度、うっすら色付くまで焼き上げる。アパレイユを作る。ボウルに卵を溶き、生クリーム、牛乳、おから、ナツメグを加えて均一に混ぜる。材料(直径20CMタルト型1台分)作り方12346511


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