ロハス・メディカルvol.137(2017年2月号)

ロハス・メディカル2017年2月号です。睡眠と免疫の関係、水晶体とオートファジー、体幹トレーニング、血管の傷みが分かる検査、亀田総合病院事件、小松秀樹、がん対策基本法の狙い、オプジーボの光と影9など


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血管の膨らみ度合いに注目血管が硬いほど、膨らみは小さく(API値が高く)なる上腕動脈柔らかい血管拍動が大きい硬い血管拍動が小さい硬い血管(高齢者)柔らかい血管(若年者)加齢、動脈壁が硬くなると…血管が硬いほど、傾きが急に(AVI値が高くなる)反射派※の影響反射派※の影響脈派のピーク脈派脈派脈派のピーク血圧カフ圧結果として血管にかかる力AVIの考え方※反射派:心臓を出発した脈波が、血管の分岐点や細くなる箇所で跳ね返り、大動脈を戻ってきたもの初に振り返ったFMD検査なら、動脈硬化の最も初期、血管内皮機能の回復が可能な段階で、異変を発見することができます。だったら、「誰もがFMD検査を頻繁に行えばいいのでは?」とも思えますよね。ところがそう簡単にはいかないようです。 「FMD検査では、横になったまま15∼20分ほど、じっと安静にしなければなりません。さらに途中5分程度、腕を締めつけて血液の流れを止めるので、痛みやしびれを感じる人もいます」と、岡本医師。しかも、正しく計測するためには測定者にも知識が必WV検査が現在の標準だとしても、前項の最手軽に早期発見新たな指標2つP要です。 となると例えば、血圧検査のようにかかりつけ医を受診するたびにちょっと測っておきましょう、とか、家でも体調管理の一環として習慣的に計測しよう、といった具合に手軽に取り入れられるものではないのです。岡本医師も、「やはり今後も人間ドックなどで実施していく形になるでしょう」と見ています。 その点では、PWV、ABI、CAVIも、5分程度ながらベッドで仰向けになって測定する必要があり、素人が気軽に正しく計測できるものとは言えません。IMTなら座った姿勢でも計測は可能ですが、画像診断には専門知識や読影技術が必要です。 この問題点を解決したのが、AVIあるいはAPIという新たな動脈硬化指標による血管検査です。 AVIやAPIは、動脈硬化の進行段階で言えば、血管機能変化を反映する指標です。いずれも血圧測定時に腕に巻く腕帯(カフ)で捉えた脈波の特性から算出されるため、血圧測定と同じ要領で計測が可能です。機器自体が血圧計と一体型になっているため、「近い将来、家庭でも日常的に計測する日が来るのではなほぼ血圧測定と同じ


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