ロハス・メディカルvol.137(2017年2月号)

ロハス・メディカル2017年2月号です。睡眠と免疫の関係、水晶体とオートファジー、体幹トレーニング、血管の傷みが分かる検査、亀田総合病院事件、小松秀樹、がん対策基本法の狙い、オプジーボの光と影9など


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小松工場の職を失った地元の人に、ちゃんとした職を提供しようというのもあって、社会人が入れるような学校にしました。潰れた工場の独身寮を学校の学生寮に改修して、その1階には高齢者向け住宅を作りました。看護学生と交流するように庭も作ってですね。梅村いい感じですね、それ。小松ここから先は実験なんですけど、ソーシャルワーカーが相談をうけて、あらゆるサービスにつなぐ「1ストップ相談」という構想も進めてました。これはですね、場所によっては地域包括ケアを在宅医療の医者が中心になってやるというアイデアでやっている所も多いんですけど、医者はそんなにサービスを知らないですよね。そもそも在宅とか地域包括ケアの所って、医療よりは生活支援がメインなんですよ。介護だって医者なんかほとんど知らないですよ。偉そうにしているだけで全然役に立たない。だから、ありとあらゆるサービスに詳しい人がいて、サービスの提供者につなぐ、そういう独立した存在が絶対に必要になるだろうというので、それの実験をやろうとしたんです。梅村困ったと言いに行ったら、その人が色々マネジメントして、この福祉使ったらどうやとか、この施設使ったらどうやとか、いうあれですわね。ホンマは行政がそれやらないかんのですがね。小松1ストップ相談で一番やりたかったのは財産管理です。それを含めて、高齢者の意思決定を支援するということですね。梅村後見人ですね、要するすね。館山の方の病院が看護師さん不足で赤字で倒れそうになったんです。亀田を辞める人も大勢いるんで、その人が館山の病院に行ってくれるなら亀田の方の退職金をそのまま引き継げるとアイデアを出してやってたんですけれど、全然足りないというので、学校を作ることにしたんです。千葉県はそもそも看護師の数が、日本で下から2番目なんですよ、医師も下から3番目ですけど。田舎の限界自治体になりそうな所に都市部の看護師が来ることはあり得ないですよね。それで作ったんですよ、小さいんですけど。梅村生徒は集まるものですか。に。小松そうです。親戚が成年後見人を弁護士に頼んだんです。お金の話が主で、身上監護はいまいち。梅村確かに、弁護士さんは身上監護は得意分野じゃない。小松そうです。カネの管理をする人、何が必要か指示する人と、監視する人なんか立場を分けてやってお互いにチェックするようにしたら、サービスはよくなるし不祥事は起きないですよ。それと、成年後見は面倒過ぎて動きが悪いので、可能な限り契約にする、全体設計がうまく出来たら、保険会社に入ってもらって、財産を盗られた時に補償できるようにする、そんな相談もしていました。それからあと子ども園、働くお母さんがちゃんと使えるようにしないといけない、延長とか夜間保育とか、それから病児保育、全部やりたい。それからシングルマザーとかシングルファーザーを、そういう人たちのLOHASMEDICALVIEWジリ貧の病院と地域救うために打ち出した安房10万人計画


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