ロハス・メディカルvol.138(2017年3月号)

ロハス・メディカル2017年3月号です。リン酸探検隊は本丸の練り物に、体幹トレーニング、長生きを喜ぶ日本へ戻ろう、女性に増える糖尿病、摂るべし新鮮な魚油、主治医との話し方、抗生物質って何?、梅村聡と小松秀樹、都会の公園にも森林浴効果、点眼は間隔と順番が大事など。


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第6回LOHASMEDICALVIEW病気の悩みに、病気を持つ人が体験を元にアドバイスします。ポイントの解説も。聞き書き武田飛呂城・NPO法人日本慢性疾患セルフマネジメント協会事務局長診察の時、訊きたいことがまとまりません。主治医とどんな風に話したら良いのでしょうか?千脇美穂子さん(30代女性 1型糖尿病)答える人お悩みがインスリンを作る膵島を誤って攻撃、破壊してしまい、インスリンを作り出せなくなってしまう疾患です。インスリンを作れなくなると、食べた物の糖分を体に取り込むことができず、血糖値の高い状態が続いてしまいます。このため、治療には、自身の血糖値の状態を見ながら、毎日数回のインスリン注射か、ポンプによるインスリン注入などが必要になります。 1型糖尿病では、血糖を見ながらインスリンをどれくら調の変化を感じたり、気になることがあったりして、次の受診で訊こうと思っていても、いざ主治医を目の前にすると言えなかったという経験、私も何度もしたことがあります。受診の前に、いくつかの準備をしておく必要がありますね。 私は22歳の時、1型糖尿病を発症しました。当時は大学4年生で、卒業論文も書き終え、社会人になる直前のことです。 1型糖尿病は、自身の免疫い使うか、自分で決める必要があります。また、同じ量のインスリンを使っても、体調や食べたものの違いなどで、日によって効き目が違い、最初の頃は特にコントロールに苦労しました。 発症当時、あまり血糖のコントロールがうまくいかず、病院では主治医に怒られてばかりでした。でも、私も一生懸命やっていましたし、どうしたらうまくいくのかが分からないのに、怒られてもどうしようもありません。今から考えれば、調節のコツややり方を訊けば良かったのかもしれませんが、当時は不信感が先に立ってしまい、主治医とはうまくコミュニケーションが取れませんでした。 その後、1型糖尿病の患者会があることを知り、参加するようになりました。そこでは患者同士、普段どんなことに気をつけているか、具体的な方法を聞くことができました。 その頃、主治医は変わっていて、新しい主治医に「患者体


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