ロハス・メディカルvol.138(2017年3月号)

ロハス・メディカル2017年3月号です。リン酸探検隊は本丸の練り物に、体幹トレーニング、長生きを喜ぶ日本へ戻ろう、女性に増える糖尿病、摂るべし新鮮な魚油、主治医との話し方、抗生物質って何?、梅村聡と小松秀樹、都会の公園にも森林浴効果、点眼は間隔と順番が大事など。


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LOHASMEDICALVIEW身の周りの地域コミュニティの中で情報を得て動いていた。だからその支配が成り立ってきた。でもネット社会でしょう。そうすると隣の都道府県の医療機関の情報だって同じように入ってくるわけですよ。今までだったら自分の医療圏の話は、どこどこのお爺ちゃんもあそこで手術した、と。どこどこのお婆ちゃんもあそこへ行って親切にしてもらったと、そういう情報で行動って決まってましたけど、今は地球の裏側の情報も隣の家の情報も同じ濃度で入ってくるわけですよね。そういう意味では従来の地域で分けて支配しやすいというものと合わなくなってきているんじゃないですか。小松だけど、今も無茶苦茶支配したがってますね。地域医療構想って、高度急性期、急性期、回復期、慢性期医療の必要病床数を計算して、それで医療構想圏ごとに各医療機関の配分を決めるんですよ。これは、医療費を抑制するのが目的です。団塊の世代が後期高齢者になる2025年までに完成させる。後期高齢者医療制度に金がかかり過ぎて財政的に維持できなくなっているからです。関東なんかに比べて西日本で医療費をたくさん使っているんですが、それも是正しようとしています。大量の病床を削減することになる。会議で配分を決めて。それにハンコつかせて、無理やり押し付けるんですよね。それで、こうやれというのに従わないと、院長が首を切ら鈍するですね。梅村東千葉メディカルセンターで二次医療圏の組み換えがあったという話があったじゃないですか。あの二次医療圏って、人口が40万人とか50万人くらいで一つでしょう。これくらいの大きさが、行政にとって一番支配しやすいわけですよ。ちょうど自治体も1個か2個くらいだし。自治体単位でも支配しやすいし、医療機関に対するプレッシャーもかけやすいわけですよ。だから、簡単に言えば、今の日本の医療の規制というのは統治する側からの論理で作られているわけですね。ところが実際には患者さんは、肺がんやったらあそこがいいよと聞いたら、電車に1時間、2時間乗ってでもそこに入院しに行くわけです。ということは、行動に関しては支配の枠を超えちゃってるわけですよ。昭和40年代くらいだったらね、その支配って結構当たってたと思うんですよ。住んでいるれるんですよ。そういうのが、もう決まってるんです。梅村お寿司屋にたとえると、この地域はマグロのトロを他の地域の3倍くらい食べるらしい。アナゴはトロと同じくらい売れるらしい。そんなら、アナゴのお寿司屋さんと、トロのお寿司屋さんの店を同じ数にしようか、と。またはトロのお寿司屋さんとアナゴのお寿司屋さんの数を3分の1に減らそうかとか。トロとアナゴと両方食べたい人はどうするんですかとなったら、「それはトロのお寿司屋さんとアナゴのお寿司屋さんが連携して、トロを食べた後にすぐアナゴ屋さんに行けるように、その間に連絡バスを走らせたらいい」、と。地域医療構想ってこういうものですよ。イカはどうなの? と言ったら、この地域の人は思った以上に結構イカ食べんねん、と。だからイカ専門のお寿司屋さんを作りましょうか。だけどイカばかりじゃないでしょう、中央で何でも決める計画経済腐敗し、質も量も下がる


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