ロハス・メディカルvol.139(2017年4月号)

ロハス・メディカル2017年4月号です。「口から人生を豊かに」特集スタート。初回は清潔6つのお得です。片切寛氏voice。口内炎も2週間続いたら要注意。血管を守る特集は最終回、中性脂肪で血管が傷む。抗生物質って何?。リハビリが続かない、どうしたら?リン酸探検隊も最終回。梅村聡氏と井上清成氏の対談ほか。


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口内炎の代表例であるアフタは、多くが原因不明か、様々な要因が絡み合って出来ますが、通常は2週間で治ります。それ以上続く口内炎は内科∼全身疾患が潜んでいる可能性がありますから、歯科を受診しましょう、という話です。第22回LOHASMEDICALVIEW原因不明の口内炎が2週間以上治らない時は、がんその他の内科疾患が隠れているかもしれません。専任編集委員(米ミシガン大学大学院環境学修士)堀米香奈子2週続いたら口内炎も受診を覚症状では区別がつきません。どちらも、食べ物や歯ブラシが当たったり、酸っぱいもの、塩辛いものなどの刺激があったりすると、鋭い痛みが走ります。 実は口内炎という言葉自体は、「口腔粘膜に出来た炎症」の総称なので、もっと色々な形態があります。 過去およそ40年間の論文を網羅的に調べた報告では、人口の最大25%が罹患し、3カ月以内にその半数ほどが再発しているとしています。そうやって発症しては治るのを繰内炎」と聞いて多くの人が思い描くのは、口の中にある日突然現れ、ひどく痛んでいつの間にか消えていく、厄介な出来物のことでしょう。 よく見ると大抵、直径数ミリの楕円形をしていて、「偽膜」と呼ばれる白っぽい膜に覆われ、その周りは赤くなっているのが分かります。 これは「アフタ」と呼ばれる粘膜のびらんや潰瘍です。びらんとはただれ、潰瘍はそれより深い組織の欠損ですが、口内炎の両者は、見た目や自り返すのが「再発性アフタ」で、口内炎の中でも最もよく見られる病変です。  ところが、これだけ一般的なアフタの原因が実は不明。物理的刺激や遺伝的要因、極端な疲労、消化器疾患、栄養の偏り、ホルモンの乱れ、精神的ストレス、免疫の異常など様々な要素が絡み合って発症すると考えられ、現在も検討されています。 よく聞くのは、「ビタミン不足のせい」という話ですが、「それはごく一部です」と、慶應義塾大学歯科・口腔外科学教室の角田和之講師。「まして、既に出来てしまったアフタについて、『ビタミンを摂って回復が早まる』という証拠は確認されていません」 痛みがひどい場合、歯科を受診すれば、軟膏などの対症療法薬を処方してもらえますし、薬局でも購入できます。ただ、「通常は放っておいても、2週間以内に跡形なく治ります。それ以上続いたり、他にも体に不調が現れたりするようなら、病的な原因が潜「口アフタは原因不明今回のお話は…


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