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コレステロールコレステロール中性脂肪中性脂肪腎臓から尿と一緒に排泄脂肪分解脂肪分解VLDLLDLHDL小型HDL小型LDL(悪玉コレステロール)(善玉コレステロール)脂肪を多く蓄えた肝臓粥状動脈硬化を形成脂肪酸脂肪酸123敵にされがちでした。しかし研究の進展に伴って、常識は大きく変わりつつあります。本シリーズの最終回は、脂質が動脈硬化を起こす場合の主犯、と長らく考えられてきた血中のLDL(いわゆる悪玉コレステロール)の汚名を晴らします。LDLすべてが悪いのではなく、「小型LDL」(「超悪玉LDL」とも呼ばれつて油脂類は、健康意識の高い人々から目のか血管を守るには、血中の中性脂肪値を高くし過ぎないよう気をつけるのが良さそうです。中性脂肪で血管が傷む血管を守るます)が特に悪い、と分かってきたのです。 この小型LDLは、血中に中性脂肪が多いと出来やすくなります。異常に小さく比重も重いため、末梢組織細胞のLDL受容体に認識されず、取り込まれません。結果、血中を延々と回り続けることになります。通常のLDLの血中滞在時間が2日のところ、小型LDLは5日と言われています。12