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第2回LOHASMEDICALVIEW文/川口恭絵/田中未樹監修/森澤雄司保健室向け書籍を作ろう企画の第二弾は、私たちの健康を守ってくれる強力な武器の抗生物質がテーマです。持っているけれども動物細胞は持っていない細胞壁をターゲットとして、壁をきちんと作らせないため菌が内部の圧力で破裂するという働きでした。これが最初は本当に魔法のように効いたそうです。 ところが、細菌は極めて数が多く世代交代も早いため、ある一定の確率で必ず、薬に対する抵抗力を持ったものが誕生します。 そのような抵抗力は、自然生物質に求められる性質は、細菌には働くけれども、私たちの体には極力悪影響を与えないことです。このため、細菌と私たち人間の細胞とで明らかに異なる物質や場所がターゲットとなります。 例えば人類最初の抗生物質だったペニシリンは、細菌は抗抗生物質って、そもそも何ですか?