ロハス・メディカルvol.141(2017年6月号)

ロハス・メディカル2017年6月号です。「口から人生を豊かに」3回目は、歯痛の原因です。武井典子氏voice。新連載「健康情報しらべ隊」スタート。分煙では受動喫煙を防げない。梅村聡氏と井上清成氏の対談。記者が当事者になって気づいたことほか。


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※TH1・TH2 免疫細胞の1種であるヘルパーT細胞の種類。LOHASMEDICALVIEWたちがいます。しかし、その人たちの言う、レベルが落ちるって、数学できないヤツが入って来る、というような話なのです。でも、今の選抜方式のまま医師を作ると、自分たちのことを無条件にエリートだと思ってる人間が増えてきちゃうわけですよ。そうやって養成した医師に対して、地域包括ケアで家庭医とか総合診療医などと新たなカテゴリーを創って、もっとお爺ちゃんお婆ちゃんの所へ入って行って生活から支えなさい、と誘導してるのが現状です。だけど医師の中には、その部分は本来の医師の役割ではないと感じている人も多いかと思いますよ。井上 その人たちは、何をやるべきだと思ってるんですか。梅村 昔からの感覚で言うと、例えばがんの治療をするとか、手術をするとか、救急車で来た脳梗塞や心筋梗塞などの患者さんを助ける、と。これが医療のサミット(頂)の部分だと。井上 昔ながらの弁護士のイメージと重なりますね。梅村 でも本当は医療として見れば、風邪を早く治すこと、鼻詰まりを早く治すことも、難病を治すのと同じくらい、社会全体の労働生産性の観点から言ったら貢献するわけですよ。10万人に1人の病気を治すのと同じくらいか、それ以上に社会への貢献は大きい。ら頭でっかちにするんじゃなくて、もうちょっと常識のある人とか商才にたけた人とか揃えればいいのに、こんな難しい問題で人数を絞って何やってんのかな、とは思ってました。国民の側の需要は多様だから、多様なものについて幅広く法律家を貼り付けなきゃいけない、そのためには数を増やさなきゃいけない。できるだけ一色じゃなくて、勉強的なものはある程度までにしとかないと個性が狭くなっちゃうから、ほどほどくらいにしておいて、と。そうすると色々な人が出てくるじゃないですか。梅村 僕は医学部に入る時に、それを感じました。微分積分とか微分方程式とかね、あの知識を医師になってから僕は1回も使ってないんですよ、でも、あれができないと医学部に入れないわけですよね。今、医学部の入学定員を増やしたり医学部を作ったりしたらレベルが落ちるって言う人井上 乗数効果も大きそうね。梅村 だけど、僕らは大学にいて、例えば花粉症への効果的な対処法は一度も習ってないですよ。なぜ花粉症になるのかは勉強しましたけどね。TH1とTH2※がどうちゃらって。じゃあ花粉が体に入ってくるのを防ぐには鼻の下に花粉をキャッチする塗り薬を塗ったらええのかとか、どんな洗濯やクリーニングの仕方が効果的なのか、そんな話は一切勉強してません。現在の医学の世界はそれを守備範囲と言うか本来のやるべきことだとは見なしていないと。教える側もその辺りは興味がない。その中でセレクションをかけている。井上 それで地域包括ケアをやっても大変。梅村 国の方は急に、お年寄り、団塊の世代が増えていくから、医師はそういうのではダメなんですよ、と。やっぱり寄り添って身近なことにも全部相談乗らないといけませ専門家は予測で動くデータは後から出る27


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