五味愛美の読む森療時間

立夏のお便り

投稿者: | 投稿日時: 2007年05月07日 18:18

なかなか更新が出来ていない五味愛美です。ご無沙汰をしています。

昨日、暦の上では立夏(りっか)でした。
夏の始まりということです。
昔、中国の農民の間では「立夏にはすべての土地を耕せ」ということわざがあったそうです。事情は日本でも同じです。

もし「今年、畑をやりたいと思っていたんだぁ」とか「ガーデニングしたいなぁ」って思っていらっしゃる方がいたら、ぜひこの時期に土いじりをしてください。
畑やガーデニングは1年を通して楽しむことが出来ます。土いじりで我を忘れ、芽生えで喜びを感じることができますよー。ガーデニングの作業は「2割が土いじりで8割が庭を眺めること」とも言われています。眺めることが仕事ってホント素敵♪畑は作業は多いですけどね(笑)。でも収穫の喜びは絶大です!さらに、収穫したものを誰かにおすそ分けしたり、皆で一緒に食べたりするともっと嬉しいものです。

「人間が作ったものではないものを1日10分程度見ると発想が広がる」ということも言われています。クリエイティブなお仕事をされている方ほど、自然に近しいほうが良いのかもしれません。

さて、先ほど、思いっきりキレイな虹が出たので写真でお届けします。(って思ったら写真がうまくアップできない!あれ?)二重だったんですよー。
地球ってこんな風に、いろんな景色が変化する星なんですよね。ありがたいな、って思います。この変化こそが、私達の心をリフレッシュさせたり、気づきを促してくれたりするんだろうなぁって思いました。
毎日同じ景色じゃつまらないですものね。


大変ごぶさたをしております

投稿者: | 投稿日時: 2007年02月25日 16:31

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氷の中より五味愛美です。
今朝はキューーっと冷えました。マイナス9度!
写真は1週間前の雪景色。最近、ここでは三寒四温を繰り返しています。


みなさま、大変、大変、大変、ごぶさたをしております。
先日、ある方から「ロハスメディカルの“読む森療時間”でとても癒されました」と、ご連絡をいただきました。
はっ!っとしました。
ヤバイ!半年も更新をしていない!!!
ドキドキしてしまいました。
どうしよう、どうしよう、悩みましたが、悩むよりまず行動、と思い書き込みをしている次第です。

ということで、定期的にお便りを書こうと思っています。
ひとまず、みなさまにご連絡まで。


「瞬間に立ち会う」のお話

投稿者: | 投稿日時: 2006年08月09日 23:28

今夜は満月がキレイです。
みなさんのお住まいの場所からは見えますか?

清里では夜咲く花、メマツヨイグサというお花が咲いています。
夕方、暗くなり始めた頃、黄色い花がぽつぽつと咲き始めます。
近くを通るとふわっと甘い香りが鼻をくすぐる、そんな花です。この匂いに引き寄せられ夜飛ぶガなどが蜜を吸いにやってきます。

このメマツヨイグサ、咲く瞬間を見ることができるのです。
夕方ぼんやりと花の前で待ち伏せしていると、スクリューのようにねじれたつぼみがポンっと咲きます。その瞬間に立ち会えた時の喜びは何とも言えません。
「あっ!咲いた!」と心が弾むのです。

瞬間に立ち会うって何だかうれしい気分になります。
私なんか身近なことでは信号機が点滅信号になった瞬間とかだけでも何だかうれしい気分になります。こんなふうに思わずその瞬間に立ち会うこともうれしい気分になりますが、瞬間を待ち伏せすることもいいことです。待っている時間もまたいろいろ考えさせられる瞬間です。自分の性格に向き合う時間になります。

瞬間ってどんなシーンがあるでしょうか?
たとえば、日の出や日の入り。
日の出は早起きしないと見れないのでなかなか難しいものがありますが、最近は日の入りの瞬間ですら見る人が少ないと言います。そういわれれば、仕事をしていたらいつの間にか暗くなっている、ってことありますよね。

私のオススメは月の出と月の入り。
私は日の出、日の入りよりもずっと月の出や月の入りの方が神秘を感じます。
月って山の端にあるときってオレンジに大きく見えるのですよ。
数年前に日本海に沈む三日月を見て感動したことがありました。物忘れの激しい私でもこのことはとてもよく覚えています。それはそれはステキな瞬間でした。

気分が晴れない時、この「瞬間に立ち会う」というシーンを作ってみるといいかもしれませんね。
生命の誕生の瞬間に出会えたらそれはそれはすごいパワーをもらえそうですね。でもこんなことはめったにないことです。
「瞬間に立ち会う」・・・日の出、日の入り、月の出、月の入り以外にどんなことが考えられるでしょうか?

「最近、長靴履いていますか?」のお話

投稿者: | 投稿日時: 2006年07月21日 18:58


森の中から五味愛美です。

各地で雨による災害の報告がテレビで届き、心配をしております。
みなさんのお住まいの地域はどのような状態でしょうか?

ここ山梨県の清里高原は雨の影響であちらこちらで道が小川化しているものの大きな被害はなくほっとしている次第です。今日は「雨の森へ出かけてみよう」というお話。雨が降っているとどうしても室内で過ごしたくなるもの。でも、ちょっと装備を整えて外に出てみると大きな気分転換になります。

雨のお散歩に出る前、まずは玄関にタオルを用意してします。
 (もし、遊びすぎてびちゃびちゃになったら大変です☆)
そして、帰ってきてから暖かいお茶でも飲めるようにお湯の準備をしておくといいですね。
 (水遊び?は体が冷えますもの)
お風呂の準備もいいですね。 
 (ここまで準備したら、遊ぶ気満タン☆準備満タン☆)

さぁ、雨の中を出発です。
傘を持って、カッパを着て、そして一番大切な「長靴」を履きます。
「装備」はいろんなものがありますが、いちばんのオススメは「長靴」。
しかも、跳ね返しとかを気にしなくてもいい感じのちゃんとひざ下ぐらいまで届く長靴です。

私は森の中を案内するガイドの仕事をしていますが、この「長靴」の面白い傾向があるのです。
大人の方に長靴を貸出しして履いていただくと、たいてい「うぁ何年ぶりだろう?長靴なんて!」って声が上がります。そして森へご案内するのですが、多くの皆さんは長靴を履いても水たまりを避けるのです。
いつもの癖でしょうか?
長靴を汚さない配慮でしょうか?

私は声を大にして言いたい。
ぜひ水たまりのある日は、水たまりに入ってください。
ちゃぷちゃぷとした音の感じ。
長靴の底から伝わる水面の感触。
水たまりに映る自分の姿と空の色、そして木々の色。
ちゃぷん、とすると景色がゆがむ面白さ。

この非日常体験を雨の日にぜひしてみてください。
晴れの天気でないときの方が(天気の悪い日の方が)「非日常体験」が出来ます。
一種の転地効果があります。

いつもピカピカにしているハイヒールや革靴を「長靴」履き替えて、森や公園を歩きにいきましょう。
「あー靴が汚れる」「すそがぬれちゃう」・・・長靴を履くとそんなことを気にしなくていいのです。
その余分な気を取り除くだけで、新たな頭のリフレッシュになります。
そして心のリフレッシュになります。

大人こそ、公園や森で長靴を履くべき。
そんなふうに思うのです。

森の中より、はじめまして。

投稿者: | 投稿日時: 2006年07月07日 22:11

五味愛美と申します。はじめまして♪
山梨県清里高原にある財団法人キープ協会に所属。インタープリター(自然ガイド)の仕事をしています。

最近は森林療法のお仕事をしております。
このブログでは、森でキレイに!元気に!そしてリラックスできる方法をご紹介していきます。
標高2400メートルの高原からそよ風にのせて、みなさまへ「読む森療時間」をお届けします。