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情報はすべてロハス・メディカル本誌発行時点のものを掲載しております。特に監修者の肩書などは、変わっている可能性があります。

高血圧と仲良くしよう

血圧を下げるために、病院でできること。

 では、いったいどこからが「高血圧」なのでしょうか。2004年度版の高血圧治療ガイドラインでは下表1のように分類しています。実は、年を追うごとにガイドラインの「正常値」は下がっています。研究が進んで、以前なら「正常」と分類された数値の人でも、様々なリスクが高いと分かってきたためです。今後さらに「正常値」が変わる可能性もあります。
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 「正常値」に関しては、医師の間でも考え方や知識に差があり、違うことを言う人もいるかもしれませんが、ガイドラインはこうなっています。危険度が単純な数値だけで決まるものではないことにも注意が必要です。下表2のような危険因子をいくつ持っているかによって、下表3のように階層化されます。糖尿病があると血管に障害が出やすいため、糖尿病の場合は単独でも高リスク群に分類されます。
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 高血圧で診療機関を訪れた場合、まず本態性か二次性かの見極めが行われます。二次性の場合は原因疾患の治療へ。本態性の場合は、危険度に応じて治療方針が異なります。高リスクに分類された場合は、ただちに降圧薬の投与が始まりますが、通常はまず生活習慣の改善を指導されます。
 一定期間、生活習慣の改善を行っても数値が正常値まで下がらない場合、降圧薬も併用されるようになります。
 降圧薬と一口に言っても、下表4のように様々なタイプがあります。医師は原因や体質を見ながら、どれをどの程度使うか調節していきます。
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 「降圧薬は一度飲み始めると生涯続けないといけない」と悲観する人がいます。前にも述べたように高血圧は大した自覚症状もないので、薬を飲み続けるメリットを感じづらいかもしれません。
 ただし、生涯飲み続けたとしても、副作用の出る確率はごく低いものです。一方で、きちんと薬を飲み続けなかった場合、明らかに重大な疾患を引き起こしやすいことが知られています。
 最悪なのが、飲んでいないのに「飲んだ」とウソをつくこと。薬が効かないと勘違いされて、もっとキツい薬を処方される恐れがあります。
 生活習慣の改善で降圧効果が出てきたような場合は、医師の判断によって、薬を減らしたり中止したりすることも可能です。あきらめずに気長に向き合っていきましょう。

トクホ食品を取れば生活改善できる?  「血圧が高めの人に」と銘打って売られている特定保健用食品(トクホ)を利用している方も多いのではないでしょうか。薬ではないという理由で、なんだか生活改善したような気になるかもしれません。でも、これは本当の生活改善ではありませんし、不摂生が帳消しになることもありません。また、トクホの中には、降圧薬と同じような仕組みで効果を上げるものもあるので、薬と併用する場合は必ず医師に相談してください。

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