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セルフマネジメントのポイント 武田飛呂城
まずお伝えしておきたいことは、病気のことを、無理に友だちに伝えなくても構わないということです。病気のことを言っていないと、友だちに隠し事をしているようで気まずくなり、徐々に疎遠になってしまうということもあるかもしれませんが、それは一番もったいないことです。友だちだからといって、お互いのすべてを知っているわけではありません。何かのきっかけがあった時や、伝えたいなと思った時に説明すれば良いのです。病気のことを、まだ伝えられる時期ではないと思ったら、その気持ちを大事にしてください。
その上で、友だちに病気のことを知ってもらいたいと思った時にどうするかを考えてみましょう。第一に、池崎さんのお話にあるように、相手が分かりやすいだろうと思う言葉で話すことです。これは、なかなか難しいことですが、人に伝えようとして初めて、自分も病気のことを知るのではないでしょうか。人に説明できないことというのは、実は自分も理解できていないことです。どんな風に説明しようか考えて、分からないところがあったら、ぜひ主治医に訊いてみてください。自分の病気のことを、よりよく知るチャンスにもなります。
また「人間関係は鏡」という言葉もその通りですね。病気のせいでできなかったことを、気まずく思う必要はありません。それはあなたのせいではないのですから。大切な友だちであれば、きっと分かってくれるはずです。