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風邪とインフルエンザを追い払う10のヒント
あれもこれも、みんな「風邪」です。
風邪をひく、って一体どういうことでしょう?
若干の例外はありますが、大雑把に言いますと、鼻やのど、気管支などの「呼吸器粘膜」に様々な外敵が侵略してきて、体の免疫がその外敵と戦っている状態です。
外敵は体の細胞を壊します。一方の免疫も「非常事態だ」と外敵に取り付かれた細胞を壊したり、体を戦闘状態へ変えたりします。鼻水やくしゃみ、咳、痰などは外敵を外へ追い出そうとする働きですし、体温が高くなるのは外敵の増殖を抑える働きです。本人にとって、あまり快適なものではありませんが、こうした症状が出てくることによって体が守られるのです。
症状の原因は、侵略者とそれに伴う戦闘なので、敵を撃退してしまえば、いずれ治まります。どの程度重症になるかは、敵と免疫との力関係次第ということになります。
細菌とウイルス、これだけ大きさが違う 風邪の原因となる外敵の8割から9割がウイルス。よく"ばい菌"と言いますが、ウイルスの細菌は異なるもので、菌による風邪はあまり多くありません。人間を地球の大きさに例えると、細菌は小型バスやヘリコプター、ウイルスはネズミくらいの大きさです。