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たかが貧血、されど貧血
女性が貧血になりやすいのは万国共通の悩みです。このため米国や英国など数カ国では、小麦粉に鉄を混ぜて日々の食事で無意識のうちに鉄を摂取させ、貧血の患者数を大きく減らしています。
日本でも同様の取り組みをすべきだとの意見が専門家の中にはありますが、鉄過剰症を生んでしまうリスクがあり、国民の間に食品添加物への生理的嫌悪感が強いという問題もありますので、すぐには実現しないでしょう。
鉄欠乏性貧血にならないために、しばらくは生活の中で鉄を意識して摂取するしかありません。そして、既に貧血になってしまっている人は、治療が必要です。
貧血だと、毎日がなんとなくブルーなはず。きちんと対処すれば大抵は治せるものなのですから、放置しておくのはもったいないです。
また、冒頭にも書きましたが、生活習慣病を寄せ付けずいきいきと暮らすためには、毎日の軽い運動は最良の特効薬です。貧血のために、その運動をする気力・体力が失われているとしたら、将来に大変な禍根を残します。
まだあります。これから妊娠・出産を考えている方でしたら、胎児に分けてあげる分の鉄もためないといけません。
いずれにしても、貧血を放置して得することなんてありません。早く行動に移すべきです。症状に思い当たるものがあったら、血液検査してみてはいかがでしょう。