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元Jリーガー 勇気を病院にアシスト

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高校サッカーで有名な「帝京」。その大学病院を、かつてのライバルが訪れ、患者や職員たちに勇気と情熱を注入していきました。
(マイラン製薬~Jリーグで元気プロジェクトin帝京大学病院レポート)

 Jリーグは昨年から社会貢献活動としてOBによる病院訪問を行っています。その3回目として、東京都板橋区にある帝京大学医学部附属病院を訪れたのは、現役時代に「レフティーモンスター」(左利きの怪物)という異名を取ったサッカー解説者の小倉隆史さん。
 四日市中央工業高校時代に、冬の高校選手権で帝京高校と両校優勝。高卒後は早くからオランダプロリーグで活躍するとともに日本代表入り、世界に通用するFW選手として大いに期待されていましたが、アトランタ五輪直前に右ひざ十字靭帯を断裂する大けがを負い、計4回ひざを手術して、長く孤独なリハビリに耐えて現役復帰を果たしたという経歴を持っています。
 トークショーの会場となったリハビリテーションルームで、小寺一興院長が、「病院として、プロの方に患者さんではない形で来ていただくのは初めて。病と闘っている方、リハビリに励む方により前向きになっていただく力を、そして職員にも努力を続けるエネルギーをいただきたい」と歓迎の挨拶を述べた後に、小倉氏が登場しました。
 小倉氏が自らの体験を振り返って「手術室に運ばれていく時って、寒くて心細いんですよね」と言うと、聴衆がウンウンと頷くという感じで、あっという間に100人を超える患者や職員は一体化。会場を熱気が包んでいきます。
 病院関係者3人と小倉氏が、リハビリ室にあったサッカーボールを使ってリフティング(地面に落とさずにけり続ける)勝負をするなど「帝京」らしい趣向もあって、1時間半があっという間に過ぎました。
 小倉氏は最後に「病気やケガがないに越したことはないけれど、後ろ向きに時間は進んでくれないので、まずは目の前のことを一生懸命やれば、その先にまた何か見つけられることもある。ここでも笑えるように、退院してからも笑えるように頑張ってください」と締めくくりました。その後あらに小児病棟を訪れて、リフティングを披露(写真)したり、子供たち一人ひとりと記念撮影したりしました。

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