有効な方法でレッツお手入れ~年間シリーズ口から人生を豊かに②
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清潔を保つ3つの考え方
口の中の微生物は、充分な栄養があれば急激に増えていきます。
どの程度の微生物の量、また種類で健康に害が出るかは人それぞれで、その人自身の状態によっても変わります。ただ増えて良いことはないので、生活に支障がない範囲で、コマメにお手入れしましょう。
大まかな考え方は、以下の3点です。
微生物の栄養を断つ
飲食物のカスは、微生物のエサになります。口の中にエサを残さないよう、飲食の後は歯磨きしましょう。無理なら、せめて口ゆすぎを。ちょっとした間食や飴でも、考え方は同じです。
なお、特に糖分を含んだ飲料をチョビチョビ飲み続けるのは、熱中症防止などのメリットはあるにせよ、口の清潔という面からは、お勧めできません。
歯磨きで落とす
飲食物のカスは、半日弱で、微生物の集団へと変化します。「歯垢(プラーク)」です。むし歯や歯周病、口臭の直接の原因です。
さてこの歯垢、お風呂の排水溝やシンクの三角コーナーなどのヌルヌルと同じような構造です。ヌルヌルの構造に着目して、歯垢を「バイオフィルム」と呼ぶこともあります。
排水口や三角コーナーのヌルヌルは、水をかけただけだとキレイにならず、こすって落とす必要がありますよね。口の中も全く同じです。歯垢になってしまった後は、ゆすいだだけだと落ちず、歯磨き(ブラッシング)して、物理的に落とす必要があります。ただし、力を入れ過ぎると、歯や歯茎を傷つけやすいので、優しく清掃してください。
なお、歯ブラシを使うだけだと、どんなに丁寧に行っても歯と歯の間などの歯垢は取れません。むし歯や歯周病の原因になるので、歯間ブラシやデンタルフロス(糸ようじ)も併用して、漏れのないようにしましょう。
コラム フッ化物入り歯磨剤を歯磨剤は、フッ化物入りものにすべきです。歯を強くし、細菌類の増殖を抑える効果があります。特に、歯茎が痩せて歯の根っこが露出している場合、そこが極めてむし歯になりやすく、それにより歯も折れやすいので、フッ素の助けを借りましょう。有効成分が表面に残るよう、口ゆすぎは軽く1回だけに。