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有効な方法でレッツお手入れ~年間シリーズ口から人生を豊かに②

定期的に歯科医へ

 歯垢を2日ほど取り除かずにいると、唾液の中のカルシウムやリン酸と反応して石灰化します。これが歯石です。表面がデコボコしているため、歯垢が付きやすく、悪循環します。

 毎日きちんと手入れしているつもりでも、磨き残しはあるもの。歯石になってしまうと、歯茎を傷めずに自力で取り除くのは不可能となり、歯科医院専用の器具を使って取り除いてもらう必要があります。

 日頃の手入れの癖をチェックしてもらい、歯石を取ってもらうため、かかりつけの歯科医院を作って定期的に受診しましょう。必要な受診の頻度は、手入れの上手さや、口の健康状態に応じて変わりますが、年に1~4回が一般的です。


おまけその1
入れ歯は3段階

 ここまで、入れ歯をお使いの方は関係ないと思ったかもしれませんが、そんなことはありません。入れ歯も、使っているうちに目には見えない亀裂が入り、その中で微生物が増殖、口臭と誤嚥性肺炎の原因になります。

 入れ歯は、毎日必ず3段階①ブラシで丁寧に汚れを落とす ②入れ歯洗浄剤に着ける ③再度ブラッシング、のお手入れを行ってください。この3段階を全部やらないと微生物を落とせないことが臨床研究で分かっています。

おまけその2
舌も清掃しよう

 舌の表面がキレイなピンク色でなかったら(白や黄色など)、微生物が増殖しており、やはり口臭と誤嚥性肺炎の原因になります。毎日、舌の表面を、傷つけないようにお掃除しましょう。

 ただし、舌の表面はイソギンチャクのようになっていて、その隙間に微生物は入り込んでいるので、表面を平らなものでこすっても微生物は落ちません。隙間に入りやすい粘膜ブラシや柔らかい歯ブラシで優しく清掃しましょう。

※今回の記事は、手を自由に使える人たち向けに作成しましたが、脳卒中後など手などに不自由がある場合も、状態に応じて自分でできるための用具や工夫があるので、お近くの歯科衛生士(大抵は歯科クリニックに勤務しています)にご相談ください。また、本人に代わって介護者が手入れする場合も、基本的な考え方は同じです。
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