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情報はすべてロハス・メディカル本誌発行時点のものを掲載しております。特に監修者の肩書などは、変わっている可能性があります。

風邪とインフルエンザを追い払う10のヒント

病院で他の病気をうつされないために。

 意外かもしれませんが、医療機関へ行くというのは、ある意味で危険なことです。
 医療機関には病人が集まります。あなたより重篤な人も相当数いると考えて間違いありません。その人たちは、体の中に多くのウイルスや病原菌を抱え込んでいて、咳やくしゃみと共に空気中に撒き散らします。
 そんな場所に長時間、風邪で弱った体を置いたら、どうなりますか?
 免疫だけで何とかなるはずの風邪だったのに、もっと重い病気をうつされてしまったらバカらしい限りです。マスクを必ずして行くこと、人ごみを避けることが大切です。
 逆に自分が他人に病気をうつす可能性もあります。マスクをすること、人ごみを避けること、咳やくしゃみを空気中に向けてしないことは、周囲の人に自分の病原体を撒き散らさないよう気遣うエチケットでもあります。
 こう考えると、同じ医療機関でも特に大規模病院に行くのは問題が大きいということになります。待ち時間が長いうえ相対的に重篤な患者さんが集まるからです。行き帰りにかける時間が長ければ、それもまたリスクです。
 近所の開業医へサッと行って、待ち時間短く診療を済ませた方がはるかに賢いのです。開業医で何ともならない風邪などありませんし、万一重篤な疾患だったとしたら、その時はきちんと大規模病院への紹介状を書いてくれるはずです。良い「かかりつけ医」に巡り合える可能性もありますので、次に風邪をひいた時は開業医へ行くことを検討してみてください。

医師・看護師のマスクを責めないで  病院に行ったら病気になった、というのは冗談みたいな話ですが、現実には頻繁に起きています。皆さんも「院内感染」という言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか。このため医療機関も様々な防止策を採っています。  防止策の中で患者さんから誤解をうけがちなのが、医師・看護師がマスクや手袋をしていること。あなたのことを嫌いだからマスクをしているのではないのです。医療従事者がウイルスや病原菌に感染すると、患者さんに多大な迷惑をかけるため、気をつけているんですね。  患者さんの側でも、マスクをするとか咳をする時は飛沫が飛ばないよう口を押さえるとか、他人にうつさないよう気配りをしましょう。

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