文字の大きさ

過去記事検索

情報はすべてロハス・メディカル本誌発行時点のものを掲載しております。
特に監修者の肩書などは、変わっている可能性があります。

糖尿病との賢いつきあい方

成果が出るまで、薬で治療する場合もあります。
4-1.3.JPG
 2型糖尿病で食事療法と運動療法を2~3カ月行ったけれど、血糖値がうまくコントロールできないという場合、投薬治療が行われることになります。
 投薬治療に移行すると、自分が努力不足だと言われているように感じて自暴自棄になる方もいるようですが、長年かけて徐々におかしくなってきたことですから、生活改善の成果が出るのにも時間がかかります。成果が出るまで、とりあえず血糖値を下げて危険を取り除いておこうという発想なので、医師の指示に従ってください。あきらめるには早すぎます。
 飲み薬には、大きく分けて①β細胞を叱咤激励してインスリンを出させるタイプ②糖の吸収を遅らせるタイプ③インスリンの効き目を上げるタイプの3種類があります(上図)。また、そのものズバリのインスリン注射という選択肢もあります。
 こんなにいろいろあるなら、食事制限なんてしないで最初から薬にしたいと思う方もいるでしょうが、薬ではβ細胞の養生になりません。特に、インスリンを外から入れた時に摂取カロリー過剰だと、さらに太ってしまいます。
 薬やインスリンは、コントロールが良好ならば減らしたりやめたりすることも可能です。引き続き、食事療法、運動療法を頑張りましょう。
 薬を使ったけれどコントロール不良という場合には、薬を組み合わせて使ったり増量したりすることになります。

  • MRICメールマガジンby医療ガバナンス学会
掲載号別アーカイブ