情報はすべてロハス・メディカル本誌発行時点のものを掲載しております。特に監修者の肩書などは、変わっている可能性があります。
過去の病ではない! HIV/AIDS
ご存じないかもしれませんが、気づいたらHIVに感染していた、という人が増えています。
特別な病気では、ありません。
過剰に恐れず、かつ悔らずに日々を過ごすため、基礎的な情報を再確認しましょう。
監修/木村哲 東京逓信病院院長
中村哲也 東京大学医科学研究所病院感染免疫内科長
AIDS(エイズ=後天性免疫不全症候群)をご存じですよね。そのエイズを引き起こすのが、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)だということも、おそらくご存じでしょう。
では、そのHIVの感染者が、日本でどんどん増え続けていることをご存じですか?
かつて1992年にストップ!エイズキャンペーンが盛り上がったことがあり、最近はあまり活動が活発でないので、何となく問題は解決したのだろうと思っていたかもしれませんが、事態はどんどん悪化しているのです。
とはいえ、パニックに陥る必要はありません。なぜならHIVは、比較的感染力が弱く、性行為以外の日常生活で感染することはほとんどありませんし、たとえHIVに感染しても、適切な医療を受ければ、エイズを発症することなく、普通の社会生活をまっとうできるからです。