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今年こそサヨナラ 水虫さん
間もなく、生暖かくてジメっとした季節がやってきます。
また足や指がムズムズ痒くなるのかな、と憂鬱になっている皆さん
敵をよく知って、今年こそ快適に過ごしませんか。
監修/渡辺晋一 帝京大学教授
常深祐一郎 東京大学病院皮膚科
暖かくてジメっとした季節になると水虫の症状が出やすくなるのは、なぜでしょう? 水虫の原因が「白癬菌」というカビの仲間だと聞けば、合点がいきますよね。食品につくカビも高温多湿になると勢いづきます。
水虫の場合は、食品でなくヒトの皮膚や毛にカビがすみ着いて、体表の成分を栄養にしているというわけです。ゾッとするかもしれませんが、日本人とは長い付き合い。なじみ深い疾患であった証拠に、頭に症状が出たらシラクモ、体や陰部に出たらタムシ、足に出たらミズムシ、と多彩な呼び名を持っています。
招かざる客ですからお引き取り願いたい、と思っても、これがなかなか帰ってくれません。油断していると、今年もきっと居座ることでしょう。今から備えて、今年こそ絶交しましょう。