大人も気になるアトピー性皮膚炎。
子どもの病気と考えらえていたアトピー性皮膚炎ですが、近年では、成人型の症状に悩まされる人も少なくないとか。でも、必要以上に恐れることはありません。
正しい知識を得て、悩んでいる人もそうでない人も、あらためて「アトピー」と向き合ってみましょう。
監修/古江増隆 九州大学教授
佐伯秀久 東京大学講師
門野岳史 東京大学講師
常深祐一郎 東京大学助手
耐えがたいかゆみ、アレルギー、遺伝、治らない、近年増えている......。アトピー性皮膚炎と聞いて、皆さんがイメージするのはどんなことでしょう。食べたいものが食べられない、薬は副作用が怖いから使わないほうがよい、とにかく我慢するしかない。本当でしょうか?
「アトピー性皮膚炎」と正式に病名がついたのは1933年のこと。アメリカの皮膚科医が、「奇妙な」「原因不明の」という意味のギリシャ語からとったものだそうです。
その名のとおり、アトピー性皮膚炎にはまだまだわからないことがたくさんあります。そのために 原因や治療法についても、誤った解釈や不適切なものが広まりがち。
とにかくまずは基本。きちんと理解することから始めましょう。