あなたの悩みにお答えします⑥
セルフマネジメントのポイント 武田飛呂城
主治医に何を、どんな風に訊いたら良いかのポイントを3点お伝えします。
まず、1つ目のポイントは「気になっていることをメモしておく」ということです。主治医に訊いてみたいことや、体調の変化など、気づいたことをメモしておきましょう。そして、できれば、それを一覧で見てもらえるよう1枚のメモにまとめて、診察の時に持って行くと良いでしょう。
そして、2つ目のポイントは「メモを診察の最初に主治医に渡す」ということです。通常、診察の時間は限られていて、主治医も時間に気をつけながら診察を行っています。主治医からの質問にすべて答えた後でメモを出すと、主治医の考えていた以上に時間をとってしまい、焦らせてしまうかもしれません。メモを最初に渡すことで、時間を有効に使い、きちんと話をすることができるようになります。医師からは、メモの中から医学的に重要と思えるポイントについて、いくつかのアドバイスをもらえるでしょう。
3つ目のポイントは「民間療法を含め、他の治療法に興味をもった時は主治医に訊いてみる」ということです。広告のチラシや患者仲間、インターネットなどで、興味のある治療法を知ることがあるかもしれません。そういった情報の中には、科学的に正しいと証明されていないものや、今の薬と相性が良くないものもあります。自己判断で他の治療法を試すのではなく、まずは主治医に確認するようにしましょう。