あなたの悩みにお答えします⑨
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セルフマネジメントのポイント 武田飛呂城
口うるさく言ってしまうのは、子どもの幸せを思えばこそ。それは誰からも責められることではありません。でも、子どもが自立できるようにするためには、一定の段階で、ある程度の距離を置く必要がありますね。
高橋さんの言う通り、子どもが取り返しのつかない失敗をしないよう、少しずつ失敗の経験をさせるということがポイントになるかと思います。最初は不安もあるでしょうし、どこから手を着けてよいか分からないかもしれません。でも、これまで親がやっていたことを、一つ子どもに任せてみる、子どもが自分でできることの枠を一歩広げるというイメージで、子どもの可能性を広げてみましょう。無理のない範囲で、子どもの気持ちも聴きながら進められるとよいでしょう。
また、誌面の都合で紹介できませんでしたが、高橋さんから、私たちのワークショップに参加して「肯定的な考え方」の演習が役に立ったと言っていただきました。「肯定的な考え方」とは、「どうせできない」とか「やるだけ無駄」など、つい否定的に言ってしまいがちなことを「やってみなければ分からない」や「まずは挑戦してみよう」など、肯定的な言葉に変えるということです。
お子さんに、まずは肯定的な言葉かけから始めてみませんか。子どもも不安なのかもしれません。根拠も理由もなくてよいのです。「あなたならできる」「絶対に大丈夫」と、肯定的に励ましてあげてください。