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特に監修者の肩書などは、変わっている可能性があります。

在宅医療を受ける方法

チェックリストを埋めてみましょう
37-2.0.JPG 希望する人は多いのに在宅医療を受ける人が増えない、もう一つの理由は、家族が介護の負担に耐えられるか不安に思うことです。家族が不安に思っているから、患者さん自身も家へ帰りたいのに言い出せないという因果関係にもあります。
 でも実はこの不安には、あまり根拠がありません。在宅医療と在宅ケアがどういうものか知らないから怖いという側面が強いのです。
 医療者も患者も家族も、在宅医療を経験したことのある人は、ほとんど自宅で最期まで大丈夫と考えているという研究結果もあります。
 パートナーとなる在宅医や訪問看護師の意思・能力にもよりますが、基本的にどんな疾病、どんな状態でも在宅で療養できます。介護保険を上手に使えば、家族も日常生活と介護とを両立可能です。生命保険に入っているなら、お金の心配も恐らく必要ありません(コラム参照)。
 あとは一歩を踏み出すかどうかだけです。決意が決まったら、どうぞ左のチェックリストをご活用ください。

生命保険を生前に受け取れます。  ご加入の生命保険の約款を、隅から隅まで、ご覧になったことありますか。どの保険でも、基礎部分に「高度障害」の項目があるはずです。  車いす、胃ろう、気管切開、中心静脈栄養、認知症など「高度障害」に該当するようになった人はすべて、生きているうちに保険金が満額もらえるのです。保険金さえ出れば治療費や介護費の心配など当面要らないはずです。  保険の解約を申し出ても、保険会社は以上のことを説明してくれず、雀の涙ほどの額にしかなりません。ご注意ください。
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