関節炎 リウマチって何?
診断・治療はこうします。
関節リウマチの症状は非常にさまざまで、初期には個人差が大きく、関節リウマチ以外にも関節の痛みを伴う病気はたくさんあります。そこで医療機関では、世界中で広く用いられているアメリカリウマチ学会の診断基準が使われています(表)。これに加えて医師の問診・触診、血液や関節液の検査のほか、レントゲンで関節の骨の様子を見たりします。MRIで滑膜の炎症の程度を把握したり、リウマチ結節の組織の一部を採取して調べることもあります。
治療については、それぞれの関節など部分部分だけでなく、全身的な治療が必要です、基礎療法、薬物療法、リハビリテーション療法、手術療法と大きく4つに分けられ、これらを適切に組み合わせることで痛みを抑え、なおかつ病気の進行をくい止めることを目標とします。
そうなんです。関節リウマチは、もともとの原因がわからず、したがって"完治"は非常に困難な病気なのです。しかし現在では、完全に治すことはできなくても、それに近い状態("寛解"といいます)に持ち込むことはできるようになってきています。
こうした朗報の源は、薬物療法の選択肢のひとつ、抗リウマチ薬の飛躍的な進歩です。これにより症状を弱めて進行を抑えることが可能となりました。あと20年も先には、手術が必要なほどに症状が悪化してしまう人は、いなくなるかもしれません。
ただし今のところ、本当に進んでしまった関節リウマチには手術が行われます。以前もご紹介しましたが、関節鏡(胃カメラのように細い管の先にレンズとライトがついていて、関節内に差し込んでのぞきながら手術ができるもの)の普及により、昔に比べれば患者の負担はずいぶん減りました。
関節リウマチの症状は非常にさまざまで、初期には個人差が大きく、関節リウマチ以外にも関節の痛みを伴う病気はたくさんあります。そこで医療機関では、世界中で広く用いられているアメリカリウマチ学会の診断基準が使われています(表)。これに加えて医師の問診・触診、血液や関節液の検査のほか、レントゲンで関節の骨の様子を見たりします。MRIで滑膜の炎症の程度を把握したり、リウマチ結節の組織の一部を採取して調べることもあります。
治療については、それぞれの関節など部分部分だけでなく、全身的な治療が必要です、基礎療法、薬物療法、リハビリテーション療法、手術療法と大きく4つに分けられ、これらを適切に組み合わせることで痛みを抑え、なおかつ病気の進行をくい止めることを目標とします。
そうなんです。関節リウマチは、もともとの原因がわからず、したがって"完治"は非常に困難な病気なのです。しかし現在では、完全に治すことはできなくても、それに近い状態("寛解"といいます)に持ち込むことはできるようになってきています。
こうした朗報の源は、薬物療法の選択肢のひとつ、抗リウマチ薬の飛躍的な進歩です。これにより症状を弱めて進行を抑えることが可能となりました。あと20年も先には、手術が必要なほどに症状が悪化してしまう人は、いなくなるかもしれません。
ただし今のところ、本当に進んでしまった関節リウマチには手術が行われます。以前もご紹介しましたが、関節鏡(胃カメラのように細い管の先にレンズとライトがついていて、関節内に差し込んでのぞきながら手術ができるもの)の普及により、昔に比べれば患者の負担はずいぶん減りました。
毎日の生活が治療の場です
先の4つの治療法の中で、実は一番大切なのが基礎療法です。つまり、患者さん自身が病気を正しく知り、安静と運動、食事など、守るべきことをしっかり守って生活していくことです。
痛みや腫れがあるときは、もちろん安静が必要です。かといって、まったく運動しないと関節が固まってしまいます。医師と相談しつつ、バランスよく取り入れましょう。食生活の管理も治療の一環です。体重オーバーは関節への負担の原因になりますし、貧血の人(多いです!)はたんぱく質や鉄分の摂取を心がけるようにします。体の冷えや湿気にも注意してください。
また、QOL(生活の質)向上のためには、「だるい」「疲れやすい」などの全身症状があることを、家族や職場の同僚など周囲の人々に理解してもらうことも大切です。
関節リウマチは、慢性化すると長く付き合っていかなければならない病気です。そのため治療の継続と効果も、患者さん自身の気力、そして生活のしかた次第なのです。