あなたの悩みにお答えします③
セルフマネジメントのポイント 武田飛呂城
病気でやりたいことができなくなると、誰しもショックを受けます。しかし、問題を解決し、できることを増やしていけたら、病気があっても充実した人生を送ることができます。ここで、問題を解決する手順を考えていきましょう。
まず一つめの段階は「①できないと思っていることの本当の原因を考える」ということです。病気になると、無意識に自分に制限をかけてしまうことがあります。工夫すればできるかもしれないのに、考える前にできないと決めつけてはいないでしょうか。できないと思うのであれば、その原因を考え、一番問題になっていることが何なのかを考えてみましょう。
そして、二つめの段階としては「②解決する方法を考え、紙に書き出してみる」ということです。ここでのポイントは、どんな案でも構わないので、とにかく数を書き出していくということです。その中から、使ってみたい案を選び、一つずつ試してみましょう。もし自分の出した案では解決できない時は、家族や友人、医療関係者に相談したり、本やインターネットで調べたりして、案を増やしていきましょう。
ただ、それでも解決できない時は「③やり方や取り組む時を変える」必要があります。山本さんが言うように「80%くらい満足できるやり方があれば、やってみる」ということもよいでしょう。また、体調は変化し、医療も日々、進化していますから、今はできなくても時間をおくとできるようになることがあります。今できないことは、先の楽しみにしておくという考え方もあります。