高血圧はいけないの? ~健康情報しらべ隊①
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コラム 20年で30も厳しく
現在、日本高血圧学会のガイドラインでは、収縮期(上)血圧の降圧目標は、若者~前期高齢者で140mmHg未満、後期高齢者で150mmHg未満となっています。でも、20年前の老人基本健診マニュアルで「要医療」は、上が180mmHg以上でした。
もちろん基準値が下がったのには、その方が大きな発作のリスクは下がるという試験結果が出たからです。ただ、基準値が下がれば、それだけ「高血圧患者」は増え、降圧剤を処方される人も増えます。その社会的コストの増大(製薬企業や医療業界にとっては売上増です)が、発作リスクの低下というメリットに見合っているのかは、これまで議論されてきませんでした。