意外と知らない6
その6
「診療報酬が開業医に手厚いのは
どんな点数になるか開業医にとっては死活問題でも
勤務医にとっては大して問題でなかったから」
開業医は個人事業主ですから
保険点数次第で収入が大きく変わります。
でも勤務医はサラリーマンですから
その給与は、点数がどうだろうが基本的に変わりません。
相対的に診療報酬を絞られることになった病院は
生産性向上で凌ごうとします。
といっても医療は労働集約的な業務ですから
結局1人あたりのサービス労働時間を増やすしかありません。
もっと早く勤務医がこの構造に気づいていれば良かったのですが
ゆでガエルのように臨界点を超えてから気づいたので
病院は、極限の少人数で回す状態になってしまっていました。
1人でもやめればドミノ倒しを起こします。
1人が燃え尽きて立ち去った病院に
1人を補充しても、やがて燃え尽きるのは明らかです。
1.5人とか2人を新たに採用しないと崩壊を食い止められません。
ということで
病院が安心して人を増やせるくらい
長いスパンで診療報酬を維持してあげないと
少しぐらい診療報酬をいじくっても勤務医不足には
全く効果がありません。
小手先でいじくると。。。
この先は次回!